高齢化となっている原因

現在高齢化が進んでいると言われているこの昨今。ではなぜ高齢化が進んでいるのでしょうか?その原因を説明していきたいと思います。

高齢化の原因

高齢化の原因は様々な理由はあると思いますが、一番の理由は平均寿命の延伸と考えられます。
どのように平均寿命が延び、高齢化が進んでいったのかを紐解いていきたいと思います。

死亡率の低下の原因とは

 平均寿命が延びているということは、単純に死亡率が低下していることに繋がります。それでは、なぜ死亡率が低下しているのでしょうか。
 

理由① 医療技術の進歩

現在の日本人の死因で一番多いとされているのは、悪性新生物いわゆるガンです。(※ 厚労省人口動態統計より)
しかし医療機器の発達による早期発見や新薬の開発による治療の進歩(他にも数えきれない要因があります)により、死亡率が限りなく低下したと考えられます。また成人だけではなく、新生児や乳幼児への医療技術の発達も同時に死亡率の低下に繋がっていると考えられます。
 

理由② 食生活・栄養状態の改善

戦後からの日進月歩による物流の発達により、戦前とは違い良質なたんぱく質と脂肪を摂ることによる栄養失調の改善と、身近に簡単に食材が手に入る時代になりました。
また食事形態の技術の発達により、固形物が食べれない人向けの流動食や栄養補助食品などの登場により、身近に栄養が補給出来る時代になったからと考えられます。
更に食材を買いに行くことや調理をすることが困難な方には、配食サービス(宅配のことを指す)や介護ヘルパーなどによる家事支援の普及も要因の一つと考えられます。

日本の死亡率

原因は上記のように説明をしましたが、実際にその原因がどのように死亡率の低下に繋がったのか、データにて説明をしていきたいと思います。

戦後日本の死亡率(人口1,000人当たりの死亡数)で、昭和22年では14,6%から昭和38年には7,0%まで半減した。その後昭和54年には6,0%まで低下しました。
しかしその後、近年の死亡率はやや上昇傾向となり、平成27年時点で10,3%となっています。
※厚生労働省「人口動態統計」より

★言っていることが全然違う上に、死亡率が上昇しているじゃん・・・。と突っ込みたくなる記事になっているので、しっかりと説明をしておきたいと思います。

この死亡率の上昇傾向は、高齢化による高齢者の人口の増大と、ほかの年齢層に比べて高齢者は死亡率が高いため、自ずと数値的には死亡率が高くなってしまうためです。
そのため、人口の年齢構成に変動がないと仮定した場合の死亡率では、下記のような傾向にあります。
●65歳以上の高齢者の死亡率・・・①昭和25年71,5% ②昭和55年47,4% ③平成24年35,5% ※厚生労働省「人口動態統計」より

高齢化となっている原因のまとめ

この記事では、何故高齢化が進んでしまったのかをお伝えしたく記事にしました。
1つ目の原因としては、医療や食生活の進歩が挙げられます。人は年を覆うごとに病気の罹患率が高くなっていきます。しかし医療の進歩により死亡率が高かった病気も、現在では適正な治療を受けることで、生存できることが可能となっています。

2つ目の原因は、食材の豊富さと体の状態に合わせた食形態の進歩です。今ではコンビニですら手軽に栄養補給が出来る時代です。また総菜の豊富さや配食サービス、介護ヘルパーによる家事支援の普及により食事に対する意識も変わり、栄養失調から来る病気の罹患率が低下したとも考えられます。

他に死亡率が低下した理由はあると思いますが、データに表されている通り、戦後間もない時の統計より、間違いなく死亡率は低下しています。

それは私たちが住んでいる日本が、高齢者にとって生活がしやすいことにも繋がってくることだと考えれます。しかし高齢者が増えることで、今後さらなる問題が出てくるでしょう。