新潟市は今月18日に、高齢者の心身機能が低下し要介護状態の手前となる「フレイル(虚弱)」への予防策の強化として、東京大学と連携協定を結ぶことになりました。市民にフレイルの兆候がないかを確かめるモデル事業などに取り組むのが狙いです。
◇ 予防活動などの講演会も予定している
新潟市が締結する連携協定は、東京大学の「高齢社会総合研究機構」です。同機構は、筋力や筋肉量、滑舌のほか、聞き取りなどから心身の状態を確かめる手法の「フレイルチェック」を開発した実績があります。
市は、6月にフレイルチェックを導入し、モデル事業として実施します。その上で、フレイルチェックを支援する人の養成講座を行い、ガイドブックなどの作成や市民にフレイル対策の理解を促すといった活動を行う予定です。
これらの取り組みで、高齢者の健康寿命の延伸とフレイル予防策に関する研究の成果につなげるとしています。
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