8050問題、高齢の親と子の孤立死が3年間で14件28人

2016~18年の3年間で、高齢の親が引きこもりや無職の子と同居しているうちに社会から孤立し、困窮するなどして親子で孤立死したとみられるケースが14件あり、28人が亡くなっていることが毎日新聞が行った全国の警察の調査で分かりました。

大阪府が最も多く6組12人が孤立死

毎日新聞は、昨年11~12月に変死事案を取り扱う全国47都道府県警に対して、事件や事故などの可能性を除いた8050世帯とみられる死亡事案について取材を行ったところ、15府県警から回答があり、14組28人が該当したということです。

地域については、大阪府が一番多く6組12人。次いで神奈川県が5組10人、佐賀県が2組4人、石川県が1組2人で、残りの11県は該当がなかったということです。

大阪府警の回答によりますと、死亡した12人の家庭は親の年齢が73~93歳、子が50~66歳でいずれも2人暮らし。死因については【病死4人、凍死の疑い3人、熱中症の疑い2人、転倒と震災関連死が2人】でした。

親子の死亡推定日から発見までの最も長い期間は約3か月で、ほとんどが同時期か10日程度だったということです。

専門家によりますと「実際の件数はもっと多いはず。行政は個別ケースを検証し、今後の対策に役立てることが重要であり、実態調査をすべきだ」と指摘しています。

※引用:毎日新聞

●関連記事
引きこもりの子を支える高齢者 子の高齢化が深刻化