【千葉】睡眠導入剤事件で、波田野被告に懲役24年

昨年2月から6月にかけて、千葉県の老人ホームで同僚の女性に睡眠導入剤が入っている飲み物を飲ませ、交通事故を起こさせ殺害した罪などに問われていた女に、懲役24年の判決が下りました。

◇ 「未必の殺意」が争点となっていた

千葉県の老人ホームで、同僚の女性に睡眠導入剤を混ぜた飲み物を飲ませ、交通事故を起こさせ、殺人および殺人未遂などの罪に問われた准看護師「波田野 愛子」被告。

波田野被告は、睡眠導入剤を飲み物に混ぜたことは認めているが、殺意は否定。そのため、この事件の裁判は「居眠り運転で事故死する危険性が高いと分かっていて、睡眠導入剤を混ぜた」という未必の殺意が争点となっていました。

◇ 殺人罪が認められ、懲役24年が下る

検察側は、懲役30年を求刑。その一方で、弁護側は被告に殺意はなく、睡眠導入剤が入った飲み物を飲ませただけでは殺人罪は成立はしなく、傷害罪にとどまると主張しました。

12月4日の裁判で、死亡すると分かった上で睡眠導入剤が入った飲み物を飲ませた「未必の殺意」による死亡事故だとして、殺人罪に該当すると認められ、波田野被告に懲役24年が言い渡しました。

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