高齢者の非接触型事故に注意 非接触型事故とは

日ごろから、車やバイク、自転車を乗る方は大勢いると思います。かく言う私も車を乗りますが、当然皆さんも、車(車両)を運転する際は、事故を起こさないように細心の注意を払って運転していると思います。

そんな皆さんにお尋ねしますが、「非接触型事故」という事故を知っていますか?事故と聞くと「当たった」「ぶつかった」と連想すると思いますが、非接触型事故は、文字通り「非接触」ですので当たっていません。しかし、当たっていない場合でも事故になる可能性があるのです。では、この「非接触型事故」というものは、一体どういった事故なのかを、ここでの記事で解き明かしていきましょう。※ここでは主に、人身事故について語ります。

非接触型事故とは

まず、「接触事故」というのは、何かにぶつかった事故のこといいますが、非接触型事故は、当たっていなくても事故になります。では、一体何故なのか。

車両が原因かで判断される

色んな事例はありますが、基本的に「非接触型事故(人身事故の場合)」というのは、人が車(バイク・自転車含む)と接触するのを避けようとし、その結果、ケガをした場合のことをいいます。※避けようとして、体は無事だけど物が壊れた場合は、物損事故になります。

こういった「非接触型の人身事故」は意外と多く多発しています。次は、非接触型事故の事例について紹介したいと思います。

非接触事故の事例

● 事例:1

場所:スーパーの駐車場

・Aさんは、スーパーの買い物を終えて、車に乗りバックで出ようとした時、70代の高齢男性が車の前に出てきました。Aさんは、慌ててブレーキを踏みましたが、男性は車が出てきたのを避けようとして転倒。転倒した拍子に頭部を打ちつけました。

車には一切当たっていないので、Aさんはその場から立ち去ろうとしたが、男性が「警察を呼ぶ」といい、そこで初めて警察に人身事故と言われ、Aさんは事故を起こしたんだと気づいたといいます。

男性は、車が出てきたから避けようとしたが、バランスを崩して倒れてしまったと語る。

まず、スーパーの駐車場というのは、よくありそうなシチュエーションですよね。この場合は、Aさんがバックをする際に、後方確認を怠ったために行った事故として処理されました。しかし、高齢者だと腰が曲がり身長が低いこともあり、運転座席から見えにくい場合がありますので、注意が必要です。

● 事例:2

場所:見通しの悪い十字路

・Bさんはいつものように通勤路を自転車で走っていました。Bさんは、一時停止の標識を無視し十字路に進入。その時、出合い頭に70代の女性と鉢合わせましたが、Bさんは急ブレーキをして衝突を防ぎました。しかし、70代の女性は、急に出てきたBさんに驚き、尻餅をつく状態で手をついてしまい、手首を痛めてしまったという事故がありました。

私も道を歩いていて、一時停止の標識を無視して突っ込んでくるマナーの悪い自転車には何度も遭遇したことがあります。まさに、上記の事例のようなシチュエーションもありましたね。

さて、事例の話に戻りますが、一時停止の標識を無視し十字路に進入したBさん。Bさんが十字路手前で確認を怠ったことにより、女性は驚いてケガすることになりました。自転車でも軽車両ですので、「非接触型事故」の扱いになります。

これらの事例のように、当たっていない場合でも人身事故扱いになる可能性もあるので、より慎重に運転しなければなりません。

立ち去ることで、事が大きくなる可能性も

事例のように、衝突はしていないけど、相手がケガなどをした場合は、絶対に立ち去らないでください。もしくは、「もしかして・・・私のせい?」とハッキリしない場合でもです。

もし、その場から立ち去ってしまうと、後々賠償責任が発生し、保険が使えなくなる場合もあります。また、その後の警察への心象も悪くなるので、いいことはありません。関係がないように思えても、状況に応じて通報をしてください。

交通事故の当事者の確認

もし、あなたが交通事故を起こした場合は、「当事者」になります。非接触型事故でも当たり前ですが、警察は、現場で実況見分を行い記録します。そこで、現場で起きた事故は「車両が原因で起きた事故」なのかの因果関係も調べていきます。

そして一番重要なのが、実況見分が終了した時に、この件は自分の運転とは無関係だったという確認を取る必要があります。もし、警察から「当事者ではない」と確認が取れれば、その事故とは無関係ということになります。もし、当事者と言われたら、すぐ保険会社に電話という流れですね。

特に高齢者の非接触には注意

基本的に、運転する以上は全てに対して注意が必要となりますが、なぜ対象が高齢者なのか。

まず、高齢者の人数は年々増加の一途を辿っており、現在公表されている日本の高齢化率は「27.7%」、4人に1人が高齢者です。ということは、外に出れば高確率で高齢者に遭遇するというわけです。

次に、何故「特に高齢者」なのかと言うと、高齢者の方は年を重ねるごとに身体機能(筋力・バランス・視覚・聴覚など)が低下していきます。何が言いたいかというと、上述の事例を思い出していただければ分かりやすいと思います。

◇ 高齢者は急の対応ができない

事例1のように、車が急にバックした場合、高齢者が「上手く回避」出来ない場合があります。急に来たものに対して、急に回避行動をとろうにも体が上手く動かない場合があります。さらに、急に動いたばかりに、バランスを崩して転倒しケガをするということは、十分あり得ることです。

◇ 危険予測が難しい

高齢者は「視覚・聴覚」といった機能も衰えていくため、危険察知能力も低下傾向にあります。そのため、車を上手く視認できなかったり、車の音が聞えづらく近づいていることに気づかないといったことが起きます。

そして、4人1人は高齢者。高齢者の数が多いと、高齢者と非接触型事故を起こす可能性は、十分に高いといえます。そして、高齢化はさらに進んでいますので、このような事故は、今後ますます増えることは間違いないでしょう。

非接触型事故を避けるには

次は、あなたが非接触型事故をしていない前提でお話をします。

ドライブレコーダーの取り付け

まず、「その事故は私とは関係ない」という証拠(証明)が必要となります。その証拠はもちろん目撃者がいれば一番いいのですが、そんな都合よくいくものではありません。

そういった時に、絶大な効力を発揮するのが「ドライブレコーダー」です。今じゃ常識のように普及していますよね。可能であれば、前方だけではなく、後方にも取り付けることをお勧めします。ちなみに、バイクや自転車用のドライブレコーダーもあります。

●自転車などに最適。超小型でワンタッチで装着。スマホでも再生出来る。

注意をして運転をする

これは当たり前のことなので、あえて長々と書きません。人間誰しも慣れてくれば、余裕が生まれ、その余裕が事故を起こします。特に「だろう運転」は禁物です。自転車も一緒ですので、油断せずに運転を行ってください。

まとめ

非接触型事故というのを、初めて聞いた方もいると思います。ここでの記事で書いている通り、車両と人が接触していなくても、車両の動きのせいで歩行者がけがをしてしまえば、非接触型事故になる可能性があります。こういった事故を起こしてしまったら、まず、当たっていなくてもその場から立ち去らず警察(けが人が居れば救急車)を呼んでください。立ち去ってしまうと、後々面倒なことになる可能性は十分にあります。

最後になりますが、今後高齢者が増えていくわが国ですが、高齢者を巻き込んだ事故は必ず増えていきます。もちろん、非接触型事故もです。自身の運転に過信せず、慎重な運転を心がけて下さい。