犯罪を繰り返す高齢者 東京都が7月に相談窓口を開設

2019年7月1日から12月27日まで、東京都は、万引きや傷害などの犯罪を繰り返す都内在住の高齢者とその家族を対象とした電話【高齢者よろず相談】を期間限定で開設することを決めました。この相談窓口には、精神保健福祉士・社会福祉士といった福祉の専門職も対応し、医療機関の紹介といった対応策をとり、高齢者の再犯防止に繋げるのが狙いです。

65歳以上が5割前後の再犯を占める

平成30年版の犯罪白書によりますと、近年、傷害容疑および万引きで摘発された65歳以上の高齢者のうち、5割前後が再犯者が占めています。

昨年6月、東京都が万引きをする高齢者を対象とした相談窓口の相談内容を分析したところ、犯罪を繰り返す高齢者の背景には判断能力の低下や孤独感、経済的な困などの問題があることが分かりました。

都民安全推進課は「相談がしづらい、相談先が分からないなどで困っている高齢者や家族は、一人で抱え込まずに電話してほしい」と呼びかけています。 また、相談窓口では、高齢ドライバーについての相談も受け付けています。

高齢者よろず相談の詳細

● 受付期間:2019年7月1日~12月27日(土日祝日を除く)
● 受付時間:午前9時~午後5時
● 電話相談窓口:03-6907-0511
● 相談費用:無料