2019年3月25日、岩手県北上市村崎野に、認知症対応型施設のグループホームと小規模保育所が隣り合う施設が完成しました。この施設は、高齢者と子どもがふれあう「共生型施設」で、認知症の進行予防などの効果に期待されています。
◇ 市も約7,300万円を補助した大事業
共生型の施設が完成したのは、グループホーム「おおきな木(定員:18人)」と認可保育所「小さな木(定員:12人)」です。
この施設は、グループホームと3歳未満の子どもが入所する保育所が通路で直結しているため、高齢者と子供たちがいつでも交流ができるようになっています。また、グループホーム内には「多目的地域交流サロン」が設けられているため、地域住民との交流も可能です。
この共生型施設の開発を手掛けたのは、岩手県内の介護施設で介護福祉士やケアマネジャーとして勤務していた「黒沢 豊」さん(41)です。
黒沢さんは、創業を支援する17年度の北上市起業家チャレンジ支援事業「ビジネスプランコンテスト」で優秀賞に選ばれ、起業準備支援金100万円を受けたほか、総事業費2億円のうち約7,300万円を市が補助したということです。