沖縄:孤独死者数が3年で431人 多くは飲酒が原因

沖縄県内で、誰にも看取られず自宅で亡くなり「孤独死」する人が、2016年1月から2018年11月までの約3年間で、県内で少なくても431人が確認されており、男性が約8割を占めていたことが琉球大学大学院医学研究科法医学講座のまとめで分かりました。

◇ 飲酒が原因で亡くなるケースが目立つ

孤独死をする死者の平均年齢は59歳で、死亡者数では60代が最も多く144人、次いで多かったのが70代が109人。80代以上は47人でした。

孤独死で亡くなった原因の多くが、肝硬変などの多くは飲酒が原因とされています。しかし、法医学講座で司法解剖を取り扱う遺体はごく一部のため、実際、飲酒などが原因で孤独死する人数はさらに多いとされています。ちなみに、法医学講座は、県警などからの司法解剖の依頼を毎年400~500体を解剖し、死因や身元を特定しているということです。

◇ 1週間以内に発見されることが多い

死亡推定日から1週間以内に発見される遺体が最も多いとされており、1週間以内については246体。1週間以上は164体、1ヶ月以上は21体でした。孤独死の死因で最も多いのが肝硬変含めた病死ですが、階段からの転落死などの事故死も多いということです。

◇ 高温多湿で腐食が早い

沖縄は、高温多湿なため遺体は数日で腐食し、異臭やハエなどが発生するため、孤独死の発見につながるといいます。また、死後1ヶ月では骨だけになり、死因が特定できないこともあるということです。