いわき市がボランティア輸送開始 買い物難民を救う

2019年1月29日、福島県いわき市三和町、田人町の両地域振興協議会は、中山間地域に住む高齢者の移動手段確保を目的に「ボランティア輸送」についてのパートナーシップ協定を締結しました。 

◇ 2月から電動自転車2台ずつを配備

2月からボランティア輸送で使用する電動自転車を2台ずつ(5人乗り・7人乗り)、三和地区と田人地区の両支所に配備予定となっています。ドライバーについては、三和地区では20人程、田人地区では30人のボランティアドライバーが確保されており、ドライバーの研修や試運転など経て、準備が整い次第、ボランティア輸送を開始となっています。

◇ 利用者は両地区で100人程度

ボランティア輸送の利用者は、原則運転免許証を持たない高齢者で、三和地区と田人地区だけで100人程度の利用者が想定されています。利用に至っては、電話で予約を行い、協議会が定めた計画に沿って運行されます。また、協議会に事前に登録をしなければ利用が出来ないので、注意が必要です。

ボランティア輸送の利用範囲については、「地区内行事の参加」や「社会福祉活動」、「買い物(商業施設などがある隣接地区)」といった目的の場合に利用が出来ます。

両地区は、路線バスの廃止や減便といった公共交通機関が不十分な状況を打破すべく、2017年度から新たな仕組みを検討し、ボランティア輸送が生まれました。