今年9月に胆振東部地震で、北海道厚真町、安平町の特別養護老人ホームなどが大きな被害を受け、道は寝たきりのお年寄り、障がい者を受け入れる福祉仮設住宅を今月26日に、ほぼ完成させました。集団生活ができる大規模な福祉仮設住宅の設置は全国初で、来年1月に2町で「144人」が入居予定です。
◇ 設備は「特別養護老人ホーム」そのもの
● 厚真町福祉仮設住宅
厚真町の福祉仮設住宅はプレハブの平屋建てで、「個室と多床室がある居住棟」と「厨房・職員室」などの集会所を渡り廊下で結ぶ構造となっています。居住棟は5棟、集会所は1棟の構成となっており、広さは約3600平方メートルです。
廊下については、廊下の端に手すりがついており、車いすが行き来できるほどの広さです。また、入浴室は、寝たまま入ることのできる機械浴なども備わっています。この厚真町の福祉仮設施設には、特養や障害者支援施設の建物被害により、町外施設で避難生活を続けている108人が入居予定になっています。
● 安平町福祉仮設住宅
安平町の福祉仮設住宅については、居住棟3棟と集会所棟1棟、広さは約1400平方メートルを建設中です。また、この福祉仮設住宅は、町内の特養施設「追分陽光苑」に入所していた36人が入居予定となっています。