【神戸】条例可決 認知症が起こした事故賠償を市が負担

兵庫県神戸市で、認知症を有する高齢者が起こした事故により、本人やその家族に対して賠償金などの支払いが生じた場合、神戸市が負担する条例の改正案が2018年12月5日に、神戸市議会本会議で可決されました。

◇ 全国の自治体で初の制度となる

今回議会で可決されたのは「認知症の人にやさしいまちづくり条例」の改正案です。この改正案は、認知症と専門医に診断された神戸市民を対象とした保険制度の導入となっています。

この制度は、認知症高齢者が起こした事故で、本人や家族などに賠償責任が生じた場合に、神戸市は最高「2億円」が賠償金として支給されることになっています。また、認知症高齢者による火事や傷害などの被害にあった神戸市民には、最高「3000万円」の見舞金が給付されることになっています。

◇ 市民税として1人年間400円を上乗せ

この制度に必要な経費は、年間3億円と見込まれており、神戸市は市民税から1人あたり年間400円を上乗せし、制度の財源に充てるとされています。

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