【名古屋市】徘徊した高齢者を捜す端末 無料貸出中

名古屋市では、昨年度から希望者に対して、認知症高齢者が徘徊した時に探す手がかりとなるGPS(全地球測位システム)の端末を無料で貸し出しを行っています。この端末により、徘徊した高齢者を家族らが、いち早く発見できるようになります。

◇ 来年の3月までは端末のテスト期間

この端末の名前は「ミマモルメ」。大きさは、手のひらに収まるもので、ポケットや財布に入れて持ち歩くことが出来ます。持ち忘れを防止するリスクのある人には、端末を埋め込める靴があります。

実際に捜索になった場合は、家族はパソコンやスマートフォンから、ウェブで位置情報システムにログインし、端末の現在地を調べることが出来ます。端末の持続時間については、2時間の充電で2週間ほど持つということです。

このミマモルメは、名古屋市では来年の3月まで端末のテスト期間として効果を調べており、調査の結果次第で来年度以降の施策を決めるということです。さらに、名古屋市では、子機が親機から一定の距離を離れると親機に通知が届く「SANフラワー」という機器も希望者に貸し出しを行っています。

◇ 昨年12月までに機器で3人を発見出来ている

名古屋市によると、「ミマモルメ」が47人、「SANフラワー」が7人に貸し出しを行っており、昨年12月までに少なくても3人を発見することが出来ているということです。

この機器で実際に家族を捜した方の話によると「多少の誤差はあるが十分に役立った。冬や夜中は少しでも早く見つけたいので助かる」と話していました。今回紹介した「ミマモルメ」「SANフラワー」については、最寄りの「いきいき支援センター」に、申込みに関する説明を受けてください。