財務省:後期高齢者自己負担割合を段階的に2割に

現在財務省は、後期高齢者(75歳以上)の医療保険の自己負担割合を2割への引き上げを提案している件について、10月12日「根本 匠」厚生労働相は閣議後の記者会見で、「自己負担割合の引き上げについては、丁寧に検討を行う必要がある」と述べた。 

◇ 高齢者の負担に関する重要なテーマ

根本厚労相は、「高齢者を取り巻く環境」や「高齢者医療制度」、そして年々増加している高齢者の医療費の状況を踏まえ、社会保障審議会医療保険部会(※1)などで引き続きについては、丁寧に議論していく必要があると話した。
※1:厚生労働省に設置されている審議会で、審議会はいくつもの分野に分かれている。医療保険部会はその一つのことです。

◇ 数年かけて段階的に2割に・・・

財務省は、10月9日に開いた財政制度等審議会分科会で、社会保障制度の改正案として、後期高齢者の自己負担割合の1割を「数年かけて段階的に2割負担に引き上げるべき」と示された。これに対して、2割への引き上げについての対応や、反対とする意見が同時に出された。

◇ 70~74歳の自己負担の段階的な引き上げ

また、高齢者の自己負担割合を巡り、「経済・財政再生計画改革工程表」の中に、70~74歳までの自己負担割合の段階的な引き上げの実施を、審議会などで状況などを踏まえ検討し、2018年度末までに結論を得るとした。