仙台市内で、高齢者宅を中心に、急に自宅に押し掛けた犯人からキャッシュカードなどを盗まれる窃盗事件が連日発生しています。いずれも、不審な電話がなく新たな手口として警察は注意を呼びかけています。
今年から突然訪問型が目立ち始めている
2020年8月25日午後4時ごろ、警察官を装った男が青葉区に住む80代の高齢女性宅を訪れ「あなたの口座が事件に使われている可能性がある」などと嘘を言い、キャッシュカードを封筒に入れ、割印をして保管するよう求めてきました。男は、割印をした封筒を女性に渡して帰り、翌日26日に女性の口座から現金150万円が引き出されていたことが金融機関からの連絡で分かったということです。
警察は、女性が印鑑を取りに部屋に戻った隙に、封筒の中のキャッシュカードを予め用意していた別のカードにすり替えて盗んだとみています。この事件の前日にも青葉区と泉区で、いずれも80代の女性が同様の被害に遭っています。
警察によりますと、従来の特殊詐欺である、前もって電話をかけ住民を信じ込ませた後に訪問する手口でしたが、2020年に入ってから【突然訪問型】が東海地方や北関東で目立ち始めており、県内ではまだ3件と新しい手口ということです。
警察では、突然訪問型は住民との間でトラブルが起きやすく、危害を加えられる可能性もあるため刺激しないように応対するなど十分注意するよう呼び掛けています。