「介護に疲れた」妻を殺害 82歳の夫が逮捕 杉並区

2020年4月7日正午ごろ、東京・杉並区の自宅で81歳の妻を包丁で刺し殺害したとして、82歳の夫が逮捕されました。夫は「介護に疲れた」などと供述しています。

介護疲れの末の犯行か

殺人の容疑で逮捕されたのは、杉並区高円寺南の無職・小島一路容疑者(82)です。7日正午ごろ、小島容疑者は自宅で妻の展子さん(81)の左胸あたりなどを包丁で刺し、殺害した疑いを持たれています。

警視庁によりますと、ベッドで寝ていた展子さんの胸を刺した約2時間後(午後2時ごろ)に、埼玉県で暮らす長女に「妻が死んだ、俺も後を追う」などと電話をし、娘が110番通報をしたことで事件が発覚しました。遺体には、胸からみぞおちにかけて大きな傷があり、血のついた包丁がベッド横のテーブルの上と台所から1本ずつ見つかったということです。

警察の取り調べに対して、小島容疑者は「妻の介護に疲れた」「一緒に死のうと思った」と容疑を認めています。小島容疑者は展子さんと2人で暮らしていました。

ネットの反応

・80代同士の生活。妻を介護。こんな生活が良い訳がない。最後は、介護に疲れて殺人。初めから分かっていたはず。もう少し早く身内が何とかしなくてはならなかったと思う。
・長寿国、日本。単純には喜べないのかな。現実は辛いんだね。
・俺も94歳になる認知症の祖母と同居している身としてあえて言わせていただく。本当の意味で介護の苦しみ、辛さ、歯痒さは本人にしかわかる事はない。だが、一緒に死のうと思った?彼女が懇願したか?本気であとを追うと覚悟はあったか?なんだか寂しく悲しい事件だ。
・つらいニュースですね。他人事とは思えない。
・杉並区の戸建に住めてる階級でも、老人ホームには入れられないのか…。
・追いつめられるまで1人で介護していたとは思えない。自治体やケアマネなどは関与していなかったのか?
・地域包括支援センターやケアマネ(担当していれば)、自治体はこの世帯を把握してなかったの?