かんぽ生命 高齢者らに不利な契約に乗り換えさせる

かんぽ生命が高齢者の契約者らに対し、十分な説明もせずに保険料が高くなるといった不利な契約に乗り換えさせる販売を6,000件近く行っていたことが分かりました。こうした背景には、販売を担う郵便局員らの加入件数稼ぎがあるとみられており、金融庁も調査に乗り出しました。

販売ノルマと知識不足が原因か

かんぽ生命が去年11月にあった約21,000件の契約乗り換えのうち、保険料が高くなるなどの契約者に不利な内容への変更が約5,800件を発覚。契約乗り換えは、新商品への変更や保障の見直しで勧誘されることが多く、一方で中途解約すると解約返戻金が支払い済み保険料より減ったり、契約時の年齢が上がって保険料が高くなりやすいといったことがあります。

そのうちの300件を抜き出し顧客と面談を行ったところ、数十件で既存契約のまま特約が付加できるケースがあり「違う提案ができたケースがある」ということです。

こうした背景には、販売を行った郵便局員のノルマや生命保険への知識不足などがあるとみられています。

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