今年4月、東京・池袋で、飯塚幸三氏(88)が運転する車が暴走し、12人が死傷した事故で、警視庁は現場に飯塚氏を立ち会わせ実況見分を行いました。
◇ 車に異常があった趣旨を説明
実況見分は、午前10時前から周辺の道路を規制して始まり、飯塚氏が事故を起こした同型の車(プリウス)の後部座席に乗車し、およそ150メートル先から当時と同じ道順をたどり、現場の状況を車内で捜査員と確認。
そして、死傷した12人のうち11人を次々にはねた交差点で停車し、飯塚氏が車からゆっくりとした足取りで降りました。その後、2本の杖を突きながら交差点の中心まで移動し、母子2人がはねられた際の状況や、ゴミ収集車と衝突した際の経緯などを捜査員に説明したということです。
飯塚氏は「パニック状態になった」「アクセルが戻らなかった」「ブレーキをかけたがきかなかった」などといった車に異常があった趣旨の説明をしており、警視庁は矛盾がないか確認を進めています。