品川 有料老人ホームで暴行殺人「自分で転んだのでは」

今月22日、東京都品川区にある有料老人ホーム「サニーライフ北品川」で、元介護職員「根本智紀」容疑者が82歳の入所者の男性を暴行し殺害した事件で、根本容疑者は「自分で転んだのではないか」という趣旨の話をしており、また、消防への通報をあえて遅らせ、事件発覚を遅らせた可能性があるとして、捜査を行っています。

◇ 建物の3階から落ちた威力と同程度の外傷

元介護職員の根本容疑者は、82歳の入所者の男性を殺害したとして、24日朝に送検されました。

根本容疑者は、容疑を否認しており「自分で転んだのではないか」と話しています。しかし、医師の鑑定結果では、男性が受けた衝撃は、建物の3階から転落した際に加わる力、もしくは交通事故に遭った時と同じ程度の力だったことが分かっています。

◇ 事件発覚を遅らせようとしていたか

根本容疑者は男性を暴行した後、何度も男性の部屋を出入りしており、別の職員が男性の部屋から「痛い」などの叫び声を聞いていました。その叫び声の約3時間半後に根本容疑者が自ら119番通報をしており、警視庁は事件発覚を遅らせようとした可能性があるとみています。

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