「改元詐欺」全国で不審な電話相次ぐ 改元に便乗か

新元号「令和」が発表されてから2日、早くも改元に便乗した特殊詐欺事件が相次いでいます。「医療費の還付金があるので、元号が変わる前に手続きをしてください」「元号が変わるのでキャッシュカードが使えなくなる」など不審な電話が確認されています。

◇ 改元に便乗した特殊詐欺被害

警察によりますと、4月1日午後0時半ごろ、宮城県岩沼市で80代の高齢女性宅に、市の職員を名乗る男から「過払いの保険金がある。元号が変わるので、今日中に返金の手続きをしないといけない」などの電話がありました。電話の後、銀行職員を名乗る男が女性の自宅を訪れ、男にキャッシュカード手渡したということです。その後、女性は知人に相談したところ詐欺だと気づきましたが、すでに現金100万円が引き出されていたということです。

◇ 全国各地で改元に便乗した不審電話相次ぐ

愛知県では2日、名古屋市名東区に住む70代の高齢女性宅に、市の職員を名乗る男から「医療費の還付金があります。元号が変わる前に手続きをしてください。」などと不審な電話がありました。また、三重県桑名市では「元号が変わるのでキャッシュカードが使えなくなる」などと不審な電話が確認されています。

警察は、改元に便乗した特殊詐欺の可能性があるので、注意を呼びかけています。