関東近郊で、高齢者が土地や現金をだまし取られる被害が相次いでいる詐欺事件で、不動産会社として営業していないのにもかかわらず、不正に宅地建物取引業の免許を取得したとして、69歳男ら6人が逮捕されました。 この不動産会社は転売され、詐欺グループに使われていました。
◇ 数十万円で詐欺グループに売る
宅地建物取引業の免許を不正に得た疑いで逮捕されたのは、「中村 季夫」容疑者(69)ら男女6人です。中村容疑者らは、おととし、不動産会社として営業実態がないにもかかわらず、宅地建物取引士が従事していると嘘の書類を提出していました。
警察によりますと、この手口で免許を得た会社を詐欺グループに、数十万で転売していたとみられています。さらに、関東近郊で、この会社を名乗る電話に出た高齢者が、土地や現金をだまし取られる被害が相次いでおり、被害総額は4億円以上に上っているということです。
警察の取り調べに対して、中村容疑者ら5人は容疑を認めていますが、残り1人は否認しているということです。