今から33年前、熊本県旧松橋町で起きた殺人事件「松橋事件」を巡り、最高裁で確定した裁判のやり直しに向けた協議が行われていましたが、検察側は有罪の立証を新たにしないとしたため、被告の男性は無罪が確実となりました。
無罪が確実となったのは、「宮田 浩喜」さん(85)です。1985年1月、当時59歳だった知り合いの男性を殺害したとして、懲役13年の判決を受け服役をしていました。しかし、宮田さんは出所後、無実を訴え裁判のやり直しを求め、今年10月に再審が認められていました。20日、熊本地裁で裁判所と検察側、弁護側の3者による協議が行われ、検察側は「新たな有罪立証はしない」としたため、宮田さんの無罪が確実となりました。