広島市にある広島原爆養護ホームで、入居者に対して不適切な介護が行われていた可能性があるとして、広島市が調査を行っていることが分かりました。
◇ 食事介助で不適切な介護が行われていた
問題となっている施設は、定員100名の被爆者が入居する広島原爆養護ホーム「矢野おりづる園」です。一部の施設職員が食事介助の最中に入居者が食べ物をこぼした場合には、食事を廃棄し再び提供していなかったということです。こういった行為が横行していたため、施設関係者から市に相談したということです。
◇ 前年度の監査では問題なかった
市は、この施設に対して毎年監査を実施していましたが、前年度を含め今まで問題はなかったということです。今回の問題について、施設側は「食事を与えすぎると病気になる恐れがあるため、あげていなかった」と話しています。