新型コロナウィルスの感染拡大で、2020年2月13日に病院勤務をしていた医師が感染していた病院で、新たにこの病院に受診していた70代男性が感染していたことが分かりました。
病状などの詳細
和歌山県によりますと、新型コロナウィルスに新たに感染したのは和歌山県内に住む70代の日本人男性で、普段は農業に従事しているということです。
感染した男性は今月1日から嘔吐の症状があり、その後に発熱。そして、6日になって50代男性医師の感染が確認された和歌山県湯浅町の【済生会有田病院】を受診し、入院したということです。現在、症状は重く別の病院の集中治療室に入っています。男性が発病する2週間前の渡航歴は不明ということで、感染源も分かっていません。
有田病院では、14日朝から新たに【接触者外来】を設け、熱や咳などの症状がある人に受診を呼び掛けているということです。また、70代男性と50代の男性医師とは接触しておらず、濃厚接触者や感染ルートについて詳しく調べています。
男性が受診した病院の場所
和歌山県有田郡湯浅町大字吉川52-6【済生会有田病院】
新型コロナウィルスの症状とは
新型コロナウィルスは呼吸器系の感染が主体となっており、ウィルスの主な感染部位によって【上気道炎、気管支炎、肺炎】を発症すると考えられています。ただ、ウィルスに感染した方が全員発症するわけではなく、無症状で経過しウィルスが排除される例も存在すると考えられています。
感染者の主な症状としては、発熱、咳、筋肉痛、倦怠感、呼吸困難などが比較的多くみられ【頭痛、喀痰、血痰、下痢】などを伴う例も認められています。
潜伏期間はどれくらい? 治療法は?
世界保健機構(WHO)によりますと、現時点の潜伏期間は1~12.5日とされていますが、多くは5~6日とのことです。
※引用:WHO
治療方法については、現在は有効な抗ウィルス薬はなく、対処療法を行います。
感染が疑われる場合は、どこに行けばよいか
湖北省または浙江省への渡航歴がある方、あるいはこれらの方と接触された方以外は、お近くの医療機関を受診してください。
湖北省または浙江省への渡航歴や感染が明らかな方との接触歴などがあり、発熱や咳などの症状がある方については、最寄りの保健所などに設置されている【帰国者・接触者相談センター】にお問い合わせください。
※引用:厚生労働省