バスの座席を巡り高齢者と口論 声かけ不足が原因か

2019年3月29日午後6時ごろ、神奈川県横浜市内を走るバスの中で、高齢男性が子どもが座っている座席に無理やり座り込んだことに対して、子どもの母親と高齢男性が言い争いになりました。そのトラブルの様子を乗客が撮影した動画がSNSに投稿され、現在物議を醸しています。

◇ 声かけ不足が原因か

トラブルとなったのは、横浜市内を走るバス(神奈川中央バス)の中。先月29日午後6時ごろ、右窓側の1人掛けの座席に座っていた子どもの隙間に、73歳の高齢男性が無理やり座り込んできました。

その様子を見ていた母親は「無理やりそこに座ることないでしょ」「ちゃんと言葉で言えばいいでしょう」と男性を注意。すかさず、男性も「じゃ、どうやって座れっていうんだよ」「なんでこんなチンピラが座っとってな、なんで俺が立たなあかんねん」と凄い剣幕で、子どもをチンピラ呼ばわりし、反論しました。

◇ 高齢者に席を譲るのが当たり前?

トラブルがあった2つ後ろの座席に座っていた女性は「おじいちゃんとお孫さんが座っている感じに見えた」と話しており、大人と子どもが並んで座っていても不自然ではない幅だったとも言えます。

このトラブルについて、国際政治学者「三浦 瑠麗」さんは「声かけもなしに、1人掛けの座席にわが子の傍にピタッと座られたら危機感を感じる」とした上で、「年齢別の対立があり、高齢者は自分に席を譲るのは当然だと思っている気持ちが、強いやり取りになった可能性がある」と指摘しています。