前橋の女子高生死傷事故 87歳男の無罪を不服で控訴へ

2018年1月、群馬県前橋市北代田町の県道で道路を逆走し、自転車に乗っていた女子高生2人をはね死傷させたとして、自動車運転処罰法(過失運転致死傷)の罪に問われた川端清勝被告(87)について、2020年3月5日無罪判決(求刑禁錮4年6月)を言い渡した一審を不服として、前橋地検が2020年3月19日に控訴する方針を固めました。

控訴を決定した理由とは

検察側は、事故原因となった意識障害が重篤なものではなく「正常な運転は困難だと予見ができた」と日常的なめまいなどの症状の延長と判断。地裁判決は、事故に至るまでの原因や経緯を厳格に捉えすぎているとして、事故の予見可能性の法解釈に誤りがあるなどと訴える見通しです。

また、控訴を望む被害者遺族の意向も踏まえ控訴を決めたということです。

一審の判決とは

国井恒志裁判長は判決理由で「薬の副作用で低血圧になった可能性が高い」などと川端被告が事故前に陥った意識障害などについて指摘。意識障害に陥る危険性について、医師や家族から注意がされておらず、川端被告も医学の専門知識を持ち合わせていないとして、意識障害による事故発生は「予見できたかの合理的な疑いがある」として、2020年3月5日、無罪判決を言い渡しました。

● 事故の瞬間の映像

● 事故当時のニュース記事・・・群馬:85歳運転手 女子高生2人をはね逮捕

ネットの反応

・無罪はありえない!そんな人はじめから運転させるべきじゃない!
・この件を無罪にすると認知症で事故した場合は過失は捉えられないとなるのではないか。確かに事故の時点では難しいかもしれないがそれまでの過程を捉えて過失を認定すべきだと思うが被害者の無念がはらされない。
・これを無罪にするのなら、免許更新時に過去一年間くらいの診療・投薬記録を出させるくらいしないと高齢者の事故で泣く人が増えます。
・地方裁判所は、たまにトンデモ判決を下す。そういう事は「たまに」でも発生してはならないのでは?
・認知症であれば何をやっても無罪ですと言う裁判所の見解です。あり得ないでしょう!?裁判所は庶民の感覚や常識からかけ離れた別世界のよう。そのために裁判員制度を設けたのに結局二審では覆されてしまう。
・悪しき判例を作らないよう、また被害者の救済につながるように、検察は控訴審で戦ってほしい。