高齢ドライバーの運転は危険? 危険と感じた人が5割

昨今、高齢ドライバーの重大事故がクローズアップされることが多くなり、世間では「高齢者に運転をさせるべきではない」という風潮が高まっています。また、今年4月には池袋発生した暴走事故で親子2人が死亡したことも大きく影響していると言われています。そうした中、実際に高齢ドライバーに対して世間はどう感じているのか、あるニュースサイトで全国の10~60代の男女1,721人を対象に「高齢者の運転に危険を感じたことがあるか」というアンケート調査を行ったデータがありますので紹介します。

「感じたことがある」が55.5%

全国の10~60代の男女1,721人に「高齢者の運転に危険を感じたことがあるか」というアンケートに対し、55.5%が【ある】と答えました。さらに、地域別で見ていくと下記のようになりました。
● 東北・・・71.6%   ● 九州・沖縄・・・56.1% ● 北陸・・・44.1%
● 東海・・・66.1%   ● 四国・・・54.5%
● 甲信越・・・65.2%  ● 近畿・・・51.4%
● 北海道・・・57.1%  ● 首都圏・・・51.1%
● 中国・・・57.0%   ● 北関東・・・49.2%

これらの結果からは、車社会と言われている地域が多いことが分かります。また、東海を除く上位の地域では冬季は雪が降るため、危険運転を目撃することが多いと考えられます。

実際に、警視庁が調査を行った免許保有者10万人当たりの死亡事故件数では、85歳が14.6件、次いで16~19歳が11.4件、80~84歳が9.2件、75~79歳が5.7件と間に若年層が入っていますが、それを除いても上位に高齢者世代が連なっており、統計的にも高齢ドライバーは事故を起こしやすいことが分かります。※警視庁「平成29年における交通死亡事故の特徴等について」より

第三者からの目線、統計データからも高齢ドライバーの運転は危険を犯すリスクが高い傾向にあると考えられるため、重大事故を起こす前に高齢ドライバーの方は運転の進退について、一度真剣に考えても良いのかもしれません。