【香川】高齢者の危険横断による死亡事故が59件

香川県内で、2013~17年の5年間で起きた交通事故の全体の86%が、横断歩道ではない場所を渡っている最中に事故に遭っていたことが、香川県警の調査で分かりました。

◇ 高齢歩行者の多くが違反をして事故に遭っている

2013~17年にかけて香川県内で起きた死亡事故件数が104件にも達しており、このうち72件が道路を横断中に起きた事故です。また、62件が横断歩道ではない道路上の事故で、残りの10件が横断歩道上の事故でした。横断歩道ではない道路上での事故は、全体の86.1%を占め、全国平均の68.7%を上回っています。

県警は、62件の横断歩道ではない道路上の事故原因を分析したところ、59件が歩行者による危険横断だったことが分かりました。下記の詳細をご覧ください。

・車の直前直後の横断・・・27件
・横断歩道外の横断(近くにあるにも関わらず)・・・20件
・横断禁止場所の横断・・・2件
・飛び出し・・・2件
・その他・・・8件

◇ 高齢歩行者の過信による事故

県警は「自身が思っている以上に歩く速度が遅く、車が見えても大丈夫と過信し、道路を渡り始める高齢者が多い」と話しています。

このようなことは、全国でも同様の傾向があることから、警視庁は、全国一斉に11月22日~28日の1週間「信号機のない横断歩道における歩行者優先等を徹底するための広報啓発強化期間」と啓発キャンペーンの実施を行っています。