認知症を患うと、脳の働きの低下によって物忘れ(記憶障害)や自分の居場所が分からなくなったり(見当識障害)、段取りよく行動ができなくなる(実行機能障害)といった症状が現れ、日常生活に支障をきたしていきます。
しかし、昔ロックギタリストだった認知症の70代のおじいさんにギターを渡したところ、予想外の事態が起きたことが今話題になっています。
「認知症で家族がもう何もできないと思い込んでた70代のじーちゃん」が元ロックギタリストで。デイに行きたくないっていうから「スタジオ」に行ったら「Deep Purpleのハイウェイスター」を一曲バキバキに弾ききった最高にクールな現場からは以上です。
— 軍司 大輔 (@s1_gunji) August 15, 2019
認知症で何もできないと思われていたが・・・
おじいさんは認知症が原因で要介護状態になっており、デイサービスを利用しながら在宅介護を受けていたのですが、家族からは物忘れが激しく「もう何もできなくなってしまった」と思われていました。しかし、おじいさんとの会話の中からロックが大好きでギターを昔20本持っていたそうなのですが、認知症を理由にそのギターが処分されていたという悲しい過去が。
ある日、おじいさんがディサービスに「行きたくない」と拒否をしたため、介護職員の男性はおじいさんをスタジオに連れて行きました。男性は趣味でギターも弾いており、またベースとドラムができる人も連れて行き、おじいさんがメインとなってハードロックバンド【Deep Purple】の【ハイウェイスター】のセッションが開始。すると、おじいさんは最後までバリバリに弾ききったのです。
この様子に感激したおじいさんの奥さんは、新しいギターを買ってプレゼントすることを決めたそうです。【高齢者だから】【認知症だから】といった枠組みを勝手に作ってはいけないという良い例だったということは言うまでもありませんね。