免許を返納した高齢者を障害者が支援 栃木・那須塩原

栃木県那須塩原市内にある、障害者就労支援施設【テトテ那須野ケ原事業所】が高齢者宅に弁当を届けたり、買い物を代行するサービスを始めました。こうしたサービスの開始には、高齢者の運転免許証の返納による人との関わりの減少や買い物難民の防止、障害者の社会参加を後押しするといった願いが込められているということです

免許返納をしても変わりない生活を

障害者支援施設が始めた弁当配達は今年5月からスタートし、現在2人が登録。配達範囲については、西那須野地区で、毎週水曜の予約制となっています。配達員は障害者3人が交代勤務でスタッフが運転する車に乗り、高齢者宅へ弁当を届けます。

弁当については、地区内にあるセンターで調理した物で、弁当の他にもセンターで販売する総菜や野菜なども配達してもらえます。また、有料で同センター以外での買い物も請け負ってくれます。初回、登録料は500円。

このサービスの開始のきっかけは、テトテの大高久尚副社長が昨年の暮れに、地域の高齢者ケアを考える会に出席したことに始まりました。出席した会で「高齢者が免許の返納をすると通院や買い物の回数が減り、人との関わりが大きく減る」という指摘に、大高副社長が「テトテの障害者たちにも何か手伝いができないか」と考え、今のサービスを思いついたということです。

このサービスについて、高齢者宅に数回訪問した障害者の女性は「弁当ど届けると高齢者が喜んでくれ、自分もうれしくなった」と笑顔で語っています。

話題の障害者就労支援施設

栃木県那須塩原市一区町251-1:【テトテ那須野ケ原事業所】