2019年7月7日午前8時半ごろ、愛知県蒲郡市形原町の住宅で、96歳の女性が1階の介護ベッドの上で殺害されているのが見つかった事件で、警察は9日、長男の嫁(70)を殺人の容疑で逮捕しました。
介護疲れの末の犯行
殺人容疑で逮捕されたのは、大塚文子容疑者(70)です。7日午前8時半ごろ、長男が朝食を届けるために女性(96)のいる母屋を訪ねたところ、介護ベッドの上で女性が殺害されているのを発見。その後の調べで、女性の首に紐で絞められた痕があり、死因は首を絞められたことによる窒息死でした。
女性の遺体が見つかる直前に、大塚容疑者は睡眠薬を大量に飲んで路上で倒れているところを発見されており、介護疲れで犯行に及んだ後、自らも命を絶とうとした可能性があるということです。
大塚容疑者は、取り調べに対し「介護に疲れた」と話しており、警察は女性の回復を待って事情を聴く方針です。
「責任を持ってやっていた」
近所に住む人は「女性を介護する人は、旦那さんと奥さん(大塚容疑者)しかいないから、奥さんが責任を持ってやってたように見えた」「寝たきりだったから、何から何まで色々としていた」と話していました。
一方で、訪問介護やディサービスなどの介護保険サービスを使わず、大塚容疑者と夫2人で介護をしていたということです。