低速電動ウィールチェア 高齢者の新たな足が登場

2019年7月3日、電動キックボードのシェアリング事業が展開するLuup(ループ)が座って乗ることができる新機体「低速電動ウィールチェア(仮)」を発表しました。

中長距離の歩行が困難な人でも簡単に乗れる

同月3日、経済産業省主催で行われた「多様なモビリティの普及促進のための展示・試乗会」では、トヨタ・ホンダ・パナソニックなどの大手メーカーとともにLuupも参加しました。

Luupは、公共機関と目的地などの交通手段を確保していくため、電動マイクロモビリティ(軽自動車よりも小さい乗り物)のシェアリングサービスの社会実装を目指している企業です。

今回発表された「低速電動ウィールチェア(仮)」は、最高速度が6km/h、三輪のため安定性が高く、歩行空間でも使用が可能となっています。この機体は、心肺機能に障害のある人や足腰が衰えてしまった高齢者などといった、中長距離の歩行が困難な人でも簡単に移動ができることを想定して造られた乗り物です。これは、従来のキックボードと違い地面を蹴ることなく、走行が出来るので、誰でも乗ることができます。

今後Luupは、各自治体や他企業との実証実験を進めていくということです。