高齢者の踏み間違いが死亡事故の5% 交通安全白書

2019年6月21日、政府は閣議で2019年版・交通安全白書を決定しました。

◇ 75歳以上の踏み間違えが5.4%

2018年75歳以上の高齢ドライバーによる死亡事故(460件)は、75歳未満に比べて免許人口10万人当たりで約2.4倍だったことが分かりました。

原因別では、運転操作の誤りが全体の30%を占め、そのうちアクセルとブレーキの踏み間違いに起因する死亡事故の割が、75歳未満では全体の1.1%に対して、75歳以上は5.4%に上りました。

交通事故死者数は3,532人で、1948年以降(統計開始年)では最少にとどまるも、65歳以上は55.7%と構成比が過去最高となりました。また、歩行中の死者数に占める高齢者の割合は71.5%でした。

交通安全白書では「自動運転技術をはじめ、新たな技術を的確に交通安全に生かしていく必要がある」と指摘しています。