86歳という年齢にも関わらずトライアスロンを極める鉄人がいます。その方の名前は「稲田 弘」さんです。稲田さんは、2018年にトライアスロンの中で一番過酷なレース「アイアンマン世界選手権」を世界最高齢の85歳で完走しました。
◇ スイム・バイク・ランで総距離226キロ
アイアンマン世界選手権のレースは、スイム「3.86km」、バイク「180.2km」、ラン「42.195キロ」で総距離226kmを稲田さんは、16時間53分で走り切ったということです。
稲田さんのトレーニングは、早朝から始まります。約60分間、休みを挟みながら泳ぎます。次に、バイク。バイクトレーニングは、オリンピックやパラリンピックの選手と共に3分間こぎ続け、それを約1時間こなします。さらに、実践を想定して約2~5kmを走り、これらを週3~4日を行うということです。
◇ 妻の介護で体を動かす事が減ったことを機に・・・
稲田さんは、妻の介護で体を動かすことが減ったのを機に、60歳で水泳を始めました。その後、69歳でバイク、70歳でトライアスロンに挑戦。76歳の時に、アイアンマンレースに初出場をしましたが、制限時間を超えてしまい完走ができなかったということです。
しかし、稲田さんはこの悔しさをバネに、トライアスロンの名門スクールに入会し、80歳でアイアンマン世界選手権を初完走、その後、83歳で世界最高齢の記録を更新。今も自身の記録を更新し続けているということです。