特殊詐欺、キャッシュカードすり替え詐欺 宮城県で多発

現在、宮城県内で高齢者がキャッシュカードをだまし取られる特殊詐欺被害が急増しており、県警は注意を呼びかけています。

◇ 「キャッシュカードすり替え」詐欺 

キャッシュカードをだまし取る手口は昨年の4月頃から目立ち始め、2018年では「件数:25件、被害額:4,374万円」でしたが、2019年3月末時点では既に「件数:21件、被害額:2,179万円」となっています。

最近の手口は「情報が悪用されたカードを別のカードに交換するまで、封筒に入れて保管してほしい」と指示し、封筒にカードを入れさせた後、「印鑑が必要」と説明。被害者が印鑑を取りに離れた隙に、偽物のカードとすり替えるといった手口が増えているということです。これは、被害者に封筒を手元に残すことで安心感を与え、被害発覚を遅らせるのが狙いです。

県警によりますと、銀行やコンビニなど特殊詐欺の警戒をしても、カードを奪った犯人がATMで金を引き出しても不審に思われないケースが多くあるということです。

県警は「家を訪ねてきた人が誰であってもキャッシュカードを渡さないように」と注意を呼びかけています。 

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