特殊詐欺:「キャッシュカードすり替え詐欺」が急増中

近年、高齢者を狙ったさまざまな特殊詐欺事件が相次いでいます。中でも「キャッシュカードのすり替え詐欺」事件が急増中です。

◇「キャッシュカードすり替え詐欺」手口の流れ

まず、警察関係者などを装った者から自宅に電話がかかってきます。「キャッシュカードが不正に利用されています。捜査のため、ご自宅にいきます」などと伝え、自宅に訪問してきます。

次に「キャッシュカードは証拠になりますので、封筒に入れて厳重に保管してください」と言い、予め用意した封筒に、キャッシュカードと暗証番号のメモを入れるよう指示してきます。

・キャッシュカードから目をそらさせる

そして「証拠品なので、割印が必要です」などと伝え、印鑑を取りに行かせた隙に別のカードとすり替えるのです。すり替え後は「後日、また来ますので厳重に保管して下さい」と言って立ち去ります。

この時点まで行くと、被害者は警察関係者と信じ込んでいるため、指示通りカードを厳重に保管してしまい、被害の発覚が遅れるといった流れになります。これが、今急増している「キャッシュカードすり替え詐欺」の手口です。
※この手口は一例です。金融関係者などの職業を装う場合もあります。

◇ ゴールデンウイーク後が危険

警視庁によりますと、2018年の被害件数は「1,300件」、被害額は「19億円」に上るということです。こういった特殊詐欺の魔の手は、金融機関が営業し始め、高齢者が再び1人になるゴールデンウイーク後が特に危険なので、注意が必要です。

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