兵庫県内で、今年に入ってから「050」で始まるオレオレ詐欺とみられる不審な電話が急増しています。兵庫県警によりますと、親族を装い高齢者宅に電話をかけて「050」に折り返しの連絡をさせる手口が多発しており、オレオレ詐欺の半数以上が「050」で始まる発着信でした。
◇ 契約時、本人確認などの法律が未整備
「050」について県警は、通話料金が割安に加え、契約時の本人確認などに関する法律が未整備のため、詐欺グループに悪用されていると分析。県警生活安全企画課によると、こうしたパターンの不審電話は、昨年末から急に目立ち始めたということです。今年1～3月末に親族を装ったオレオレ詐欺とみられる不審電話が「214件（暫定値）」で、その半数以上の「113件」が050から始まる発着信でした。
◇ 兵庫県警から「詐欺対策」のお願い
●「050」から始まる番号で、短い着信があった場合は、折り返さない
● 電話の相手が親族を名乗り「番号が050に変わった」などと口にしたら詐欺を疑う
● 必ず「従来の番号」にかけて確認する
