「ポケモンGO」高齢者の間で再ブーム 激増のワケ

今、高齢者の間で「ポケモンGO」が再びブームになっているのはご存知でしょうか。ある70代の女性は「老人会の友人にポケモンGOを勧められたのがきっかけでハマった」と語り、ポケモンGOを毎日プレイし楽しんでいるようでした。では、何故、今になってポケモンGOが高齢者の間でブームになったのか。

◇ ポケモンを捕まえに外に繰り出す

ポケモンGOは、3年前にサービスを開始したスマホゲームで、「AR(拡張現実)」という技術を使い、街中に現れる「ポケモン」を捕まえていくコレクションゲームです。

また、ポケモンGOは家の中で完結するゲームではないので、このゲームをやるには外へ出なければなりません。こういった仕様に関して、麻生副総理も「引きこもりの方には一定の効果があるのでは」と評価するほどでした。

しかし、スマホゲームは流行り廃りも早く、当初は約1千億円の売り上げがあったポケモンGOでしたが、昨年には800億円台までに落ち込みました。落ち込んだ理由は、コンテンツ不足。ですが、今ではバトル機能やトレード機能を追加したことで去っていった若者たちが戻りつつあり、ユーザーが増えてきたと関係者は語っています。

◇ 交流のきっかけ、健康増進に一役買う

ところが、増えてきたのは若者だけではありませんでした。最近では、「お年寄りの原宿」と呼ばれる「巣鴨」や「高円寺駅前・高田馬場」などでも、ポケモンをゲットして楽しんでいる高齢者を目にします。

高齢者の間でブームになった背景には、いくつかあります。

まず、外に出なければポケモンを捕まえることが出来ないこと。次に、捕まえたポケモンを交換したり対戦したりと、誰かと共有して楽しむコンテンツがあること。そして、それらを通じて高齢者同士のコミュニティの構築や、外出をすることによる健康増進に繋がることが高齢者に受けたと考えます。また、孫世代との共通の話題作りとしてプレイしている高齢者もいます。

しかし、ポケモンを見つけるのに夢中になりすぎて転倒などしないよう、くれぐれも気をつけてもらいたいと思います。