医療介護補助食品製造の「ニュートリー」と自販機運営・管理をしている「アペックス」が、嚥下機能(のみ込む力)が低下した高齢者などに向けた飲料に、トロミを付けるカップ式自動販売機を共同開発しました。
◇ 介護負担の軽減を目的に開発
このトロミ付き自動販売機は、大学などの研究機関の協力を受け、約2年かけて作られました。現在の介護現場などでは、嚥下機能が低下した高齢者に対して、手作業でトロミを付けていることから、介護負担を少しでも軽減されることを目的に開発されました。
開発したトロミ付き自動販売機は、医療機関で使用されている専用のトロミ材を使い、自動で撹拌させます。また、温度や原材料によってトロミにむらが出ないように工夫されおり、高齢者などの嚥下機能に応じて「うすい」「中間」「濃い」の3段階にトロミを選択することが出来ます。
◇ 2021年までに全国に2万台設置を目指す
2018年10月31日に、東京都小金井市にある「日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニック」で、トロミ付きの自動販売機が設置されました。開発した企業からは、2021年までに全国の医療機関や福祉施設などを中心に、2万台の設置を目指すと話しています。