近年高齢者ドライバーによる交通事故のニュースをよく耳にすると思いますが、高齢者にとって車の運転というのは、どういうものなのか。「体が不自由になった場合でも、遠くに足を運べる」「たくさんの買い物をしても車で運べる」など、生活をしていく上で必要不可欠なものだと考えられます。では、車が無くても不自由のない生活を送れるのだろうか。
その方法の一つが、「運転免許証の自主返納および、運転経歴証明書の取得」です。ここでは、方法の一つの運転免許証の返納方法と運転経歴証明書の取得方法、そして特典(メリット)について伝えしたいと思います。
目次
高齢者の運転免許証の保有者数
現在最新で公表されている平成28年末の高齢者運転免許保有者数は「約8,221万人」となっており、高齢者の運転免許証保有者数は年々増加しています。またそのうちの、75歳以上の運転免許保有者数については「約513万人」いることが分かっています。
現在は平成30年10月ですので、さらに高齢者の運転免許保有者数は増加していると考えられます。
高齢者ドライバーによる交通事故の原因
高齢者ドライバーによる交通事故の主な原因について、個人差があるものの共通している部分があります。それを下記に簡単にまとめましたので、ご覧ください。
● 体の機能が衰えてくるため、反射神経が鈍くなり、急な対応に遅れてしまう。
● 若年層とは違い、体の動きが鈍くなることで、運転操作が不正確になる傾向にあり、誤操作が増えてくる。
● 運転が自己中心的になりがちになり、交通環境を客観的に把握および順応することが難しくなっている。
● 長年の経験という自信と、体の機能の衰えが不釣り合いになり、感覚のずれから誤操作などが増えてしまう。
などが挙げられます。すべての人が上記に当てはまるわけではありませんが、事故を起こしてしまった高齢者に共通した原因だということが分かっています。また、当サイトでも高齢者ドライバーの関連記事を詳しく載せていますので、こちらも併せてご覧ください。
➡ 高齢者ドライバーによる交通事故
➡ 高齢者ドライバーのうち、5万7千人が認知症のおそれ
運転免許証自主返納の手続き方法
最近運転に自信がなくなってきた。周りから運転を辞めるように言われているという方。実際に運転を辞めたと決意はしたものの、ひょんなことから思わず運転をしてしまわないために、「ただ辞める」のではなく運転免許の自主返納を行い、運転を絶つという一種の区切りをつけることをお勧めします。
ここでは、運転免許証のを自主返納する際の手続き方法についてお伝えします。
自主返納をする手続き場所
● お住まい近くの警察署
● 運転免許センター
● 交番(地域によります)
受付時刻
● 警察署・運転免許センター
・平日のみ
・午前8時30分~午後5時15分
● 運転免許試験場
・平日、日曜日
・午前8時30分~午後4時00分(正午~午後1時を除く)
※地域によっては、異なる場合があります。
※情報元:警視庁HPより
持ち物
運転免許証の自主返納が目的ですので、必ず「運転免許証」をご持参ください。
運転経歴証明書
「運転経歴証明書」というのは、運転免許証を自主返納した方の公的身分証明書として利用できるものです。ちなみに自主返納には年齢制限はありません。
また運転経歴証明書を提示することで、割引サービスなどの適用がありますので、返納後は「運転経歴証明書」を取得することをお勧めします。
運転経歴証明書の手続き方法
まず更新の条件がありますので、下記をご覧ください。
● 運転免許証の取消申請(自主返納)を行うと同日に交付申請をする方
● 運転免許証の取消申請(自主返納)をした日から5年以内の方
● 免許の取消基準に該当していない方
● 免許停止中の方又は免許停止の基準に該当していない方
● 再試験の基準に該当していない方(基準該当初心運転者)
※情報元:警視庁HPより
申請場所と受付時刻
● 警察署・運転免許センター(後日交付・約2週間程度)
・平日のみ(12月29日~1月3日お休み)
・午前8時30分~午後5時15分
● 運転免許試験場(即日交付)
・平日、日曜日
・午前8時30分~午後4時00分(日曜日の場合は、正午~午後1時を除く)
※地域によって異なる場合があります。
※情報元:警視庁HPより
持ち物
● 申請用写真
・縦3センチ/横2.4センチ(1枚)
・無帽、正面、上三分身、無背景で「申請前6か月以内」に撮影したものに限る。
● 運転免許証
● 運転免許証が無い方
・「マイナンバー」「健康保険証」「介護保険証」など住所、氏名、生年月日が確認出来るもの。
● 印鑑
● 手数料
・1,100円
自主返納による特典の紹介
運転免許証を自主返納を行い、運転経歴証明書を取得することで、様々なサービスを受けられるようになります。サービスの特典の主な例についてご紹介をします。
自治体の主な特典例を紹介
自治体による主な特典は「交通割引や優待券」などが多いのが特徴です。
・市営や県営などのバス運賃割引/優待券
・指定タクシー会社の運賃割引サービス
民間企業の主な特典例を紹介
民間企業の特典は、自社のサービスの割引や優待券などが多いです。そのため、上手く運転経歴証を提示することで、生活費などの出費を抑えることが出来ます。
●信用金庫
・金利の上乗せサービス
●ホテル
・ホテル館内にある飲食代が10%割引
●スーパー(日用品店)
・配達料金の割引サービス
・購入品の割引サービス
・クーポン券の発行
・高齢者向け配食サービスの無料券の進呈
・商店街の購入品の割引
●レジャー
・テーマパークや美術館、映画館などの入場券の割引
・温泉、銭湯の入館割引
各都道府県ごとの特典
上述には、一般的に行われている特典の主な例についてお伝えをしました。しかし住んでいる地域によっては、全く関係のない特典もあると思います。
そこで、「一般社団法人全日本指定自動車教習所協会連合会」が運営をしているインターネットサイトに、各都道府県および市町村ごとに分けられた特典が記載されていますので、ご自身のお住まいにはどのような特典があるのか確認されることをお勧めします。
下記にリンクを載せておきますので、良かったらご覧ください。
● 運転免許センター
● 交番(地域によります)
・平日のみ
・午前8時30分~午後5時15分
● 運転免許試験場
・平日、日曜日
・午前8時30分~午後4時00分(正午~午後1時を除く)
※情報元:警視庁HPより
● 運転免許証の取消申請(自主返納)をした日から5年以内の方
● 免許の取消基準に該当していない方
● 免許停止中の方又は免許停止の基準に該当していない方
● 再試験の基準に該当していない方(基準該当初心運転者)
・平日のみ(12月29日~1月3日お休み)
・午前8時30分~午後5時15分
● 運転免許試験場(即日交付)
・平日、日曜日
・午前8時30分~午後4時00分(日曜日の場合は、正午~午後1時を除く)
※情報元:警視庁HPより
・縦3センチ/横2.4センチ(1枚)
・無帽、正面、上三分身、無背景で「申請前6か月以内」に撮影したものに限る。
● 運転免許証
● 運転免許証が無い方
・「マイナンバー」「健康保険証」「介護保険証」など住所、氏名、生年月日が確認出来るもの。
● 印鑑
● 手数料
・1,100円
・市営や県営などのバス運賃割引/優待券
・指定タクシー会社の運賃割引サービス
・金利の上乗せサービス
●ホテル
・ホテル館内にある飲食代が10%割引
●スーパー(日用品店)
・配達料金の割引サービス
・購入品の割引サービス
・クーポン券の発行
・高齢者向け配食サービスの無料券の進呈
・商店街の購入品の割引
●レジャー
・テーマパークや美術館、映画館などの入場券の割引
・温泉、銭湯の入館割引