朝晩の冷え込みが気になり始め、ところによっては木の葉も色づき、そろそろ暖房器具が恋しくなる季節になってきました。
暖房器具といえば石油ストーブ一択だった時代もあったようですが、安全性や煩雑性の観点から今では都心部では見かける機会はほとんどありません。時代を超え、技術もかなり発達し、現代では様々な機能や安全性をを考慮した優秀な暖房器具が多く販売されています。ここでは、高齢者が安全に使える暖房器具を7つ紹介します。
高齢者が使う暖房器具を選ぶポイント
今年は新型コロナとインフルエンザのダブル感染が恐れられえており、家で過ごす機会が多くなると思われます。
そんな中、家で過ごす時間をより快適にと考え、暖房器具の新調を考えている方もいるのではないでしょうか?また、コロナ渦において、今年は実家に帰省しない代わりに、田舎のおじいちゃん・おばあちゃんに暖房器具をプレゼントしようと考えている方もいるかもしれません。
そんな時、考慮しなければならないのは火傷をしない、火事にならないといったような安全性です。ここでは、そんな方々のためにお勧めできる暖房器具を3つのポイントと共にご紹介します。(3つのポイント全てが該当しなければいけないというわけではありません)
ヒータータイプ
石油ストーブやハロゲンなどで暖めるタイプは、ちょっとした不注意で火傷や火事などのリスクが非常に高まります。特に高齢者の方は、物忘れや認知力の低下によって起きやすいので、そういった危険を回避する意味でもヒータータイプがおすすめです。
ヒータータイプは、石油ストーブとは違って空気中にある水蒸気を蒸発させて暖めるわけではないので、乾燥対策になります。
操作が簡単
多くの機能が付いている暖房器具は便利でありますが、高齢者にとっては使いづらくなります。使いたい機能を明確にし、その機能があるシンプルな暖房器具がおすすめです。
安全装置がついてる
万が一倒してしまった時に、自動で電源が切れる暖房器具は火傷や火事の防止に繋がります。特に高齢者が使う場合は、安全装置が付いている暖房器具を選びましょう。
電気代の節約、目的に合った暖房器具を選ぶ。
暖房器具を選ぶ際は、目的に合った暖房器具を選ぶことをおすすめします。よく「省エネ機能が付いているから電気代がお得になっている」と思っている方もいますが、暖房器具が得意とする環境以外で使っていると、かえって電気代が高くなる場合がありますので注意が必要です。
よくある暖房器具の目的の例としては【狭い範囲といったスポットを決めて暖めたい】、【広い空間を暖めたい】、【短時間だけ使いたい】などです。このように目的を合わせて暖房器具を選ぶことが電気代の節約になります。
おすすめの暖房器具8選
エムロック:暖話室1000型
株式会社エムロックが出している暖話室1000型は、ほぼ360℃に輻射熱(ふくしゃねつ)が出る遠赤外線のパネルヒーターになっています。また、通常のパネルヒーターだと一方向にしか輻射熱がでませんが、暖話室1000型は360℃全面から出るためとても暖かいのが特長です。他にもいくつかの優れた特長がありますので、それを下記で紹介します。
輻射熱が出る場所の保護柵を触れても熱くない
厳密には全く熱くない訳ではありませんが、柵の表面温度は平均38℃で、柵には植毛加工がされているため熱を持ちにくい構造になっています。そのため、不意に触るくらいでは火傷はしません。また、柵と柵の隙間が4ミリしかないなので、誤って指を入れてしまう心配もありません。
4段階の輻射熱が選べる
250w、500w、750w、1000wと4段階の切り替えがあります。環境に合わせてワット数の切り替えができるため効率よく暖めることができ、電気代の節約になります。目安として、1000wで約6~9畳が暖められ、1時間当たり約5~21円の電気代になっています。
静音性に優れている
製品にはモーター類を一切使用していないため、音もなく静かな暖房器具になっています。就寝中や集中したい時などに最適です。
複雑な操作がない
電源のon/off、ワット数の切り替えだけのシンプルな設計になっているため、高齢者の方でも簡単に操作ができます。また、特別なメンテナンスはいらないため長く使い続けることができます。
超薄型遠赤外線暖房機 アーバンホット
超薄型遠赤外線暖房機アーバンホットは、上部パネルと前方パネルの2か所から別々に輻射熱が出ます。2か所別々に出るメリットとしては、上部パネルから上に熱を出すことで空気の対流を発生させ、前側は直接体に当たるため、部屋と体を効率よく暖めることができます。また、暖房の適正範囲としては、地域および部屋の断熱性や気密性によって多少は異なりますが、4.5~7畳とされています。
超薄型遠赤外線暖房機アーバンホットの他の優れた機能については、下記の通りです。
ON/OFFタイマーがある
設定した時間に自動的に運転が開始する機能と、停止する機能がついています。寒い朝など、起床する少し前などに開始設定しておくと便利です。
パネルがフロッキー加工で火傷を防止
パネル部分にフロッキー加工を施しているため、触れても火傷の心配が少ないです。また、衣類や紙などが触れてもすぐに燃えることはないため安心です。
安全装置搭載
体が45℃以上傾いた時は、瞬時に電源が切れる安全装置が搭載されています。また、消し忘れ防止タイマー(8時間)機能がついているので、消し忘れをしてしまいそうな高齢者にはおすすめです。
熱が伝わりやすい
遠赤外線なので、熱線が人体に吸収されやすく体の内側から温まりやすいです。また、ニオイや風、動作音がないため快適に過ごせます。
薄型タイプで場所を取らない
7cmと薄型タイプなので、狭い場所でも難なく置くことができます。また、本体にはキャスターが付いているので部屋から部屋への移動がスムーズに行えます。
デロンギ コンベクターヒーター
デロンギ コンベクターヒーターを冷気が入る窓側に設置することで、本体から出る強い上方気流により冷気を遮断しつつ、部屋を効率よく暖めてくれます。また、適正範囲内での使用であれば、自然対流と輻射熱によりお部屋全体をスピーディーに暖めてくれます。デロンギ コンベクターヒーターのその他の特長については、下記の通りです。
ON/OFFタイマー付き
タイマーをセットすることで自動でON/OFFをしてくれます。
やけどしにくい表面温度
平均表面温度が約70℃なので、一瞬触れただけではやけどの心配はなく、火事の心配もないため、認知症の高齢者でも安心です。
ECO運転で20%お得
ECO運転モードを起動すると、環境に最適な電力レベルを自動で調整してくれます。
お肌やのどの乾燥対策
温風を出さないので、乾燥によるのどの痛みや、お肌の潤いをキープしてくれます。
ホコリを巻き上げない
温風を出さないので、ホコリが巻き上がることはありません。アレルギー症状などがある方には特におすすめです。
ダイソン Dyson Pure Hot + Cool HP04 WS N 空気清浄ファンヒーター 暖房
ダイソンDyson Pure Hot + Cool HP04 WS Nは、空気を吸い込む際に、空気中の花粉やハウスダスト、ウィルスを捕らえ、綺麗な空気に変えて温風および涼風を出してくれる空気洗浄ファンヒーターです。また、部屋の気になる臭いも97%除去してくれます。360°の首振り機能で、部屋全体に綺麗な空気で暖めてくれます。
ダイソンDyson Pure Hot + Cool HP04 WS Nのその他の特長については、下記の通りです。
掃除が楽
シンプルな構造になっているので、日々の手入れが簡単です。フィルターに関しては1年に1回の頻度で新しいフィルターに交換するだけなので、面倒なお手入れは不要です。交換目安は、1日12時間を1年間使用した場合となっています。
温風モードの電気代が約29.6円とお得
設定は温風モード、最大風量で47分間で、約8畳の部屋全体の温度が9℃から21℃に到達するまでにかかった電気代の目安が約29.6円です。
空気清浄機、涼風モードの電気代が約1.1円とお得
ヒーター機能停止状態で最大風量、1時間の使用で電気代が約1.1円。
夏は涼風モードで扇風機にもなる
夏の暑い日には扇風機にもなるため、一年を通して使用することができます。
スリープタイマー付き
設定で15分から9時間後までタイマーの設定ができます。
ナイトモードで夜も使用できる
ナイトモードに設定すると静音運転に切りけられます。耳障りな運転音がなくなり、部屋の照明に合わせて、ディスプレイを減光、消灯します。
Panasonic DS-FKX1205-W
DS-FKX1205-Wは、温風機能とナノイー搭載、さらに加湿機能も備わったファンヒーターでし。
暖かさを求めつつ、空気清浄と部屋の乾燥も防ぎたいと考えている方は、1機3役ができるPanasonicのDS-FKX1205-Wがおすすめです。
人感センサー付きで消し忘れ防止
DS-FKX1205-Wには、人感センサー機能が搭載されており、人がいなくなると温風が自動で止まるため、消し忘れをしてしまう心配がある高齢者の方には大変便利な機能です。
また、人を検知すると温風がONになるので、電源をONにする手間が省けます。
室内センサーで上手に省エネ
DS-FKX1205-Wには、人感センサーの他に、室内センサーも搭載されています。
本体に備わっている室内連動ボタンを押すと、室内の温度をチェックし、室内の温度に合わせて、温風を弱めたり強めたりしてくれます。
そのため、温めすぎなどの防止ができるため、無駄な電力消費を抑えてくれます。
加湿機能付き
冒頭でも触れていますが、DS-FKX1205-Wには加湿機能が備わっています。
1時間に約600mlの加湿量で、プレハブ洋室は17畳、木造和室だと10畳まで対応可能です。
加湿フィルターに関しては、10シーズン交換不要で使えるフュージョン素材を採用。
フィルター交換のコストも減らせて、お手入れも水で押し洗いするだけなので、高齢者の方には大変おすすめです。
ナノイー機能搭載
DS-FKX1205-Wは、ナノイー機能が搭載されています。
ナノイー機能とは、空気の汚れを抑制し、不快なニオイや菌、カビ菌、花粉やダニなどのアレル物質の除去、ウィルスの抑制、脱臭をしてくれます。
特に、冬になるとウィルスが蔓延してくるため、暖房と加湿、それにプラスしてナノイー機能が搭載されているDS-FKX1205-Wは、大活躍間違いなしです。
アルミパネルヒーター イコロ i-750
アルミパネルヒーターイコロi-750は、安心安全のアルミパネルヒーターです。
炭素繊維ヒーターを内蔵させた湾曲アルミパネルなので、効率よくお部屋を温めてくれます。
イコロi-750は、ファンを回してお部屋を暖かくするわけではないため、ホコリをまき散らしません。
さらに、静音なので就寝中でも使用することができるので、大変おすすめです。
複雑な操作がない
イコロi-750は、コンセントを指し、弱運転(170W)強運転(255W)のどちらからを押すだけで使用することができます。
押したボタンは、LEDライトがリング状に光る仕様のため、目視でどのモードになっているのかがすぐに確認ができます。
複雑な操作がなく、シンプルな設計になっているため、高齢者の方でも安心して使用することができます。
コンパクトだから狭い場所でも使える
イコロi-750の幅は75cm、奥行13cm、高さ44cmと非常にコンパクトな設計になっています。
置く場所が限られている場所や、小さい空間で使いたいという方にはとてもおすすめです。
特に、冬の寒い時期になると、脱衣所やトイレなど暖房が行き届きにくい場所でのヒートショックによる事故が多くなります。
そういった事故を防ぐ意味でも、イコロi-750は非常に優秀です。
火傷や火事の心配はない
イコロi-750の本体表面温度は55~60℃なので、紙や布が触れても発火する心配はなく、誤って本体に触れても火傷の心配はありません。
ただ、火傷に関しては、どの暖房器具にも言えることですが、表面温度が低いからといって、長時間本体に触れていると低温やけどになるリスクは十分にあります。
あくまで、誤って本体に触れても火傷はしないという意味ですので、使用の際は注意が必要です。
夢暖房1200型
夢暖房1200型は、遠赤外線パネルヒーターです。暖房能力の目安としては、6畳~11畳なので、比較的オールマイティに使用ができます。
夢暖房1200型は、夢暖房シリーズの中では一番サイズが大きく、暖房能力も高いため価格は少し高めに設定されています。
そのため、「購入費用を抑えたい」、「もっとコンパクトなものが良い」と思う方は900型か660型が良いかもしれません。
3つのタイプからワットを選べる
夢暖房1200型は、【600W・900W・1200W】の3つから選ぶことができます。
冒頭でも触れていますが、夢暖房1200型はシリーズの中でも一番大きいタイプなので、ワット数も高く設定されています。
比較対象として、同シリーズの900型は【300W・600W・900W】となっており、いかに暖房能力が高いかが分かると思います。
恐らく、暖房器具の購入を考えている方は、寒さ対策が目的だと思います。
そのため、中途半端なワット数を購入するよりも、シリーズの中でも一番高いワット数が使える暖房器具を購入した方が、極度に冷え込む時期にも対応できるので、1200型がおすすめです。
省エネ対応
夢暖房1200型の1時間の当たりの電気代の目安は、16~32円です。
1時間32円を支払って、寒さ対策ができると考えれば安いのではないでしょうか。
補足として、同シリーズの900型は、8~24円です。
最高値の差では8円と900型シリーズの方がお得ですが、仮に24時間使用しても192円の差です。
もちろん、電気代の差だけを見れば、900型の方がお得に思えますが、900型の最大W数は900Wです。
対して、1200型も900Wの温風を出すことはできるので、気になる方はそちらのワット数に設定し、使用されればよいと思います。
柵と柵のすき間が狭いので火傷の心配なし
夢暖房1200型の柵は、柵と柵のすき間が約4mmと非常に狭いため、指が入る心配はありません。
さらに、柵上部には植毛加工がされているため、誤って指を触れても火傷になる心配はありません。
そのため、高齢者の方でも安心して使用することができるので、大変おすすめです。
パナソニック セラミックファンヒーター DS-FKX1206-W
DS-FKX1206は、温風機能とナノイーX搭載、さらに加湿機能も備わったファンヒーターです。
暖かさを求めつつ、空気清浄と部屋の乾燥も防ぎたいと考えている方は、1機3役ができるパナソニックのDS-FKX1206がおすすめです。
人感センサー付きで消し忘れ防止
DS-FKX1206は風が自動で止まるため、消し忘れをしてしまう心配がある高齢者の方には大変便利な機能です。
また、人を検知すると温風がONになるので、電源をONにする手間が省けます。
室内センサーで上手に省エネ
DS-FKX1206には、人感センサーの他に、室内センサーも搭載されています。
本体に備わっている室内連動ボタンを押すと、室内の温度をチェックし、室内の温度に合わせて、温風を弱めたり強めたりしてくれます。
そのため、温めすぎなどの防止ができるため、無駄な電力消費を抑えてくれます。
加湿機能付き
冒頭でも触れていますが、DS-FKX1206には加湿機能が備わっています。
1時間に約600mlの加湿量で、プレハブ洋室は17畳、木造和室だと10畳まで対応可能です。
加湿フィルターに関しては、10シーズン交換不要で使えるフュージョン素材を採用。
フィルター交換のコストも減らせて、お手入れも水で押し洗いするだけなので、高齢者の方には大変おすすめです。
ナノイーX機能搭載
旧型にもナノイー機能は搭載されていましたが、ナノイーXになったことで、より空気の汚れを除去するパワーが上がりました。
ナノイーX機能とは、空気の汚れを抑制し、不快なニオイや菌、カビ菌、花粉やダニなどのアレル物質の除去、ウィルスの抑制、脱臭をしてくれます。
特に、冬になるとウィルスが蔓延してくるため、暖房と加湿、それにプラスしてナノイー機能が搭載されているDS-FKX1206は、大活躍間違いなしです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ここでの記事では、火傷や火事にならないよう高齢者が安全に暖をとれる暖房器具についてお伝えしました。この時期になると、消し忘れによって起こる火事や、熱を当てすぎて低温やけどをしてしまうといったケースが多くあります。
しかし、ここで紹介した暖話室1000型エムロック、超薄型遠赤外線暖房機・アーバンホットなどはそういった観点からの防止や予防ではとても優秀です。また、省エネでもありますので電気代が気になり、気軽につけられないという方にも大変おすすめですので、ぜひ検討してみてください。