世の中にはレクリエーションの種類はたくさんありますが、高齢者というカテゴリーになると激しく体を動かせない人や、車いすを使用していて満足にできない人もいるため介護者は状況に応じてゲームを提供しなければなりません。
そこで、ここでは多くの人が参加可能な座ってでできるレクリエーションを30個紹介したいと思います。
目次
- 1 【声レク】日本語と英語の変換発声ゲーム
- 2 じゃんけんリレー
- 3 タオル渡しリレー
- 4 ボール回しゲーム
- 5 ビーチボールで玉入れ
- 6 ホワイトボードを使った連想ゲーム
- 7 うちわで紙コップ落とし
- 8 紙コップ入れ競争レク
- 9 射的レクリエーション
- 10 テーブルスケートレク
- 11 お手玉ダーツレク
- 12 お手玉を動く箱に入れるレク
- 13 お手玉で風船飛ばしレク
- 14 水鉄砲を使ったレク
- 15 後出しじゃんけん
- 16 うちわで箱運び
- 17 リズムに合わせて鼻耳つまみゲーム
- 18 紙飛行機飛ばし
- 19 ジェスチャーゲーム
- 20 バウンドピンポンゲーム
- 21 風船バレー
- 22 タオル玉入れ
- 23 ボーリング
- 24 旗揚げゲーム
- 25 魚釣りレク
- 26 スリッパ飛ばし
- 27 グランドパサー
- 28 新聞紙相撲
- 29 お手玉チキンレース
- 30 タオルを使った反射神経レク
- 31 まとめ
【声レク】日本語と英語の変換発声ゲーム
日本語と英語の変換発声ゲームは、日本語を英語に変換して発声するレクです。準備する道具はいりませんので、すぐ始められるレクになっています。
介助者が「赤」や「青」と言ったら、参加者は「レッド(Red)」「ブルー(blue)」と発します。これは一例ですので、果物や物、動物などに例えて出題数や出題傾向を変えるとより一層楽しく行うことが出来ます。
注意点として【一拍空けて、テンポよく、リズムよく】答えてもらってください。それがこのレクのミソです。YouTubeに参考動画がありますので、ご覧ください。
じゃんけんリレー
2チームに分かれ、隣の人とじゃんけんをし、最後の人にバトンを渡しきったチームが勝ちとなるレクです。
じゃんけんリレーを開始する前に、2チームに分かれて、両チーム向かい合う様に縦一列に並んで座ってもらいます。
● 用意する物
・バトン
先頭の人がバトンを持って、隣の人とじゃんけんをしてもらい、隣の人に負けたらバトンを渡します。それらを繰り返し、最後の人が相手チームより先にバトンを受け取れば勝ちとなります。
YouTubeに参考動画がありますので、ご覧ください。
動画では、新聞紙で作った輪ですが、持ちやすい物や渡しやすい物なら何でもよいです。また、人数が少ないようでしたら、最後の人から折り返して先頭の人に戻ったらゴールでもよいと思います。
チーム対抗戦は白熱しすぎてしまうため、あいこや負けが続き、前になかなか進まないでいるとチームメイトから厳しいヤジが飛ぶことがありますので、介助者は気をつけて進行してください。
タオル渡しリレー
隣の人に、棒ごしにタオルを渡していくレクです。バランス力や筋力が養われるのでおすすめです。
レクを開始する前に、円もしくは直列に椅子を並べて座ってもらいます。レクに使う棒は、新聞紙を丸めたものが持ちやすく、強度もあるのでおすすめです。
● 用意する物
・人数分のタオル
・人数分の棒
レクを開始する前に、参加者全員に棒を持ってもらい、先頭の人の棒にだけタオルをかけます。先頭の人は棒にかかっているタオルを、棒で隣の人の棒にタオルをかけて渡し、最後の人にタオルが渡れば終了です。
このレクは、じゃんけんリレーのようにチーム戦でもできるので状況に応じて試してみてください。私がディサービスでよくやっていたのは、曜日対抗のタイムトライアルにしてました。ご参考までに。
YouTubeに参考動画がありますので、ご覧ください。
ボール回しゲーム
頭の上でボールをもらい、前の人の頭の上でボールを渡して回していくレクです。腕が上がりづらい人は、横からボールを渡したりもらったりし、アレンジすると良いでしょう。
レクを開始する前に、椅子を円にして座ります。ただし、座る向きは相手の背中が見える状態で座ってもらいます。
● 用意する物
・ボール
ボールを受け取るために手を頭の上に上げて待機し、後ろの人からボールを受け取ったら、前の人の頭の上にある手にボールを渡し、それらを繰り返していきます。
腕を高く上げられない人は、横向きになり、手をスライドしてボールを受け取っても構いません。
YouTubeに参考動画がありますので、ご覧ください。
動画内では、リレーのバトンを受け取るようにしていますが、後ろに手を回すのが辛い人や、車いすの人がいる場合はやりやすいようにアレンジして行うとよいでしょう。
ビーチボールで玉入れ
足でビーチボールを蹴り、前方にあるタライめがけて入れるレクです。
大きめのタライを中心に複数置き、それらを囲う形で円になって座ってもらいます。
● 用意する物
・ビーチボール
・大きめのタライ
いずれも人数に応じて数個用意する。
参加者はタライめがけて、ビーチボールを足で蹴り上げてタライに入れます。このレクは、ボールを蹴り上げる力の微調整や可動域などが重要になりますので、足腰を鍛えながら楽しむことができます。YouTubeに参考動画がありますので、ご覧ください。
張り切りすぎて椅子からずり落ちてしまうことがあるため、ひじ掛け付きの椅子を使うと安全にレクを楽しむことができます。
ただ、白熱するレクには間違いありませんので、介助者の人は注意しながら進行してください。
ホワイトボードを使った連想ゲーム
ホワイトボードにお題を書き、そのお題から連想する事柄や物などを次の人へ振っていくレクです。
ホワイトボードに最初のお題を書く人を決めます。書く人は介助者でもいいですし、参加者から選出しても構いません。
● 用意する物
・ホワイトボード
・ペン
連想するお題を決めます。例えば、最初のお題が「春」とし、最初の回答者が春を連想させるキーワードを答えます。回答者が「花見」と答えたとして、次の人は「花見」を連想させるキーワードを答えていきます。
この場合だと「花見」➡『お酒』と答えたら、次の人はお酒を連想させるキーワードを答えます。例えば次の人が「日本酒」と答えたら、次の人が「居酒屋」➡『○○○』といった感じにバトンタッチをしていきます。
順番がまわってきても答えられなかった人は脱落。回答権は隣の人に移り、最後まで残っていた人が優勝です。
チーム戦でやる場合は、上記の連想ゲームと同様に制限時間などを決め、より多くの連想ワードが書けたチームを優勝にすると良いと思います。
YouTubeに参考動画がありますので、ご覧ください。
うちわで紙コップ落とし
うちわで紙コップ落としは、うちわで紙コップを扇ぎ、相手側に多くの紙コップを落としたチームが勝ちです。人数は、最低4人以上からできます。
テーブルを挟んで人数がなるべく均等になるように紅組と白組に分かれ、各々にうちわを1つずつ持ってもらいます。
● 用意する物
・紙コップ
・うちわ(人数分)
テーブルの真ん中には紙コップを配置し、開始の号令と共に両チームが紙コップに対してうちわで扇ぎ、相手側に紙コップを落とします。
紙コップの数は、参加者が人数プラス3~5個増やすと良いでしょう。また、紙コップの数が偶数だと両チームが同じ数の紙コップを落とす可能性があるため、奇数にすると良いでしょう。
YouTubeに参考動画がありますので、ご覧ください。
紙コップ入れ競争レク
紙コップ競争レクは、相手チームより多くの紙コップを籠に入れた方が勝ちというレクです。開始人数は最低2人以上からできます。
中央を空けつつ両チームが向き合う形で紅組と白組に分かれ、各々に棒を1本持ってもらいます。中央に空いている場所に紙コップをばら撒き、紅組と白組と書かれた籠を置きます。
● 用意する物
・紙コップ(牛乳パックでもOK)
・固めの棒(人数分)
・籠
開始の号令と同時に、参加者は自チームの籠に紙コップを入れ、終了の号令まで多くの紙コップを入れたチームが勝ちになります。終了のタイミングは、時間制にするか、全ての紙コップを入れるかなど、介護職員の判断で決めると良いでしょう。
このレクのワンポイントアドバイスとして、自立レベルにもよりますが小さい紙コップだと、すくいづらくなるため、深めの紙コップの方がすくやすくなります。
なかなか紙コップがすくえないと、すくうことに固執しすぎて椅子からのずり落ちたり、逆にストレスが溜まってイライラしてしまうといった方も出てきますので、注意が必要です。
YouTubeに参考動画がありますので、ご覧ください。
射的レクリエーション
射的レクをする前に、射的に使う道具を工作する必要があります。ただ、1度工作してしまえば、壊れるまで射的レクを楽しむことができるので、とてもおすすめです。
● 用意する物
・牛乳パック
・輪ゴム
・紙(的に使う)
・テープ
・カッター
・ハサミ
・カラー油性ペン
射的レクリエーションの遊び方のワンポイントアドバイスとして、人数が多い時などは弾を飛ばす距離を競うレクにすると、とても盛り上がります。
● 射的の弾作り:1:46~
● 射的台作り(ピストル):5:30~
● 的作り:7:45~
● 射的開始:9:00~
● 飛ばすコツ:10:09~
テーブルスケートレク
テーブルスケートレクは、テーブルに点数が書かれた紙を敷き、スタート地点から紙コップを滑られせ、紙コップが止まった場所の点数を競うレクになります。
● 用意するもの
・紙コップ
・ピンポン玉サイズのボール
・紙
投げる回数は、3~5回くらいが良いでしょう。紙コップが点数の敷居を跨いだ場合は、紙コップがどちら寄りかで判断すると良いと思います。
YouTubeに参考動画がありますので、ご覧ください。
お手玉ダーツレク
お手玉ダーツレクは、大きい紙にダーツのように点数を書き、その点数を目掛けてお手玉を投げて楽しむレクです。
ダーツのように点数がかかれた的を作成します。
● 用意する物
・お手玉
・大きいサイズの紙
・油性ペン
YouTubeに参考動画がありますので、ご覧ください。
動画では、10、30、100と単純な的でしたが、自立レベルが高い人が多いようなら、さらに点数を刻んだり、マイナス点も入れるとさらに白熱します。ぜひ、試してみて下さい。
チーム戦でやる場合は、紅組白組の2チームに分かれ、それぞれ投げた合計点を競うようにすると盛り上がります。ゲームの進行をスムーズにするために、紅組白組用の的を作っておくと良いでしょう。
お手玉を動く箱に入れるレク
お手玉を動く箱に入れるレクは、介護スタッフは糸が付いた箱を中央で引っ張りながら動き、参加者はその箱めがけて入れていくレクになります。
参加者にはいくつかのお手玉を持ってもらい、中央を囲む形で椅子に座ってもらいます。
● 用意する物
・お手玉(人数×3)
・ひも付きの箱
開始の号令と同時に、お手玉を籠に目掛けて入れてもらいます。これは競うというよりかは、動いている籠に目掛けてお手玉を入れるという単純なレクになります。
実際に私も施設でこのレクを企画したことがあり、参加者曰く「動いている籠に入った時の爽快感は快感」と言われたことがあります。ぜひ、参考にしてみてください。
このレクの注意点としては、狙いを定めすぎて前屈みになりがちになるので、介護スタッフの方は注意しながらレクを進行してください。
YouTubeに参考動画がありますので、ご覧ください。
お手玉で風船飛ばしレク
お手玉で風船に目掛けて投げてもらい、風船を囲いの外にできる限り出していくレクになります。
お手玉で風船飛ばしレクは、テープで正方形の囲いを作り、その中に膨らませた風船を入れます。
● 用意する物
・お手玉(人数×5つ)
・風船(5~10個)
・テープ
正方形の中にある風船にお手玉を当て、できるだけ多くのお手玉を外に出し競います。投げてぶつけるという動作はストレス解消にもなるので、とてもおすすめです。
YouTubeに参考動画がありますので、ご覧ください。
水鉄砲を使ったレク
水鉄砲を使い、トイレットペーパーなどで作った的を目掛けて打ち、いち早く的を当てた方が勝ちというレクです。
スタート地点と的の位置を決めます。水が当たっても大丈夫なようにビニールシートを敷き、そこにトイレットペーパーで止めた的を作り、ぶら下げます。
● 用意する物
・水鉄砲
・クリップ
・洗濯バサミ
・トイレットペーパー
・紙
・ビニールシート
・柵
二人一組くらいでスタートラインに座り、的目掛けて水鉄砲を発射します。トイレットペーパーで止めてある的を狙い、的を開かせた方が勝ちです。
的のイメージ、遊んでいる様子などYouTubeにありましたので、参考にしてみてください。
・的のイメージ:0:54
・ゲーム開始:1:19
後出しじゃんけん
後出しじゃんけんは、通常のじゃんけんのように同時にグーチョキパーのいずれかを出すのではなく、介護職員の後にじゃんけんを出すレクになっています。道具はいらないので、すぐ始められるのでおすすめです。
高齢者に、介護職員が出した後にグーチョキパーのどれかを出してもらうように伝えます。伝えた後は、下記のようにルールを決めてください。
・私に勝ってください。
・私に負けてください。
・あいこを出してください。
ルールを決めた後は、介護職員が「じゃんけん、ポン、ポン」と掛け声をかけます。その時、最初の「ポン」で介護職員がグーチョキパーのどれかを出し、2回目の「ポン」で高齢者の方が、ルールで決めたグーチョキパーのどれかを出します。
このゲームのポイントは、リズムよくじゃんけんをすることです。且つ、2回目の「ポン」で素早く正しいじゃんけんが出せるかが重要になります。
後出しじゃんけんは、集中力や判断力が必要になるレクでもありますので、ぜひ頭の体操として定期的にやると良いと思います。
YouTubeに参考動画がありますので、ご覧ください。
うちわで箱運び
うちわで箱運びは、それぞれうちわを持って横一列になり、リレー形式でうちわを使って隣の人に箱を運ぶレクです。最後の人は、所定の入れ物に箱を入れたら終了です。
参加者にうちわを持ってもらい、横一列になります。人数が多い場合は、二列にしてもよいです。
● 用意する物
・人数分のうちわ
・ティッシュ箱のような軽い箱
介護職員は、横並びの最先端にいる人のうちわに箱を乗せます。乗せられた人は、隣にいる人のうちわの上に、うちわ越しに箱を乗せます。それらの行為を最後尾の人まで続け、最後の人は所定の入れ物に箱を入れたら終わりです。
人数が多いようでしたらチーム戦にし、いち早く落とさずに所定の入れ物に箱を入れたチームが勝ちというルールにすると良いでしょう。
うちわを使うことで、バランス力や状況判断などが養われるので軽い運動にもなります。YouTubeにプレイ動画がありますので、参考にしてみてください。
リズムに合わせて鼻耳つまみゲーム
自分の鼻と耳をつまみ、号令に合わせて持ち手を変えていくだけの単純なレクです。ですが、ただ鼻と耳をつまむのではなく、手を交差させてつまむため頭が混乱するので、頭の体操として取り入れると良いでしょう。
右手で鼻をつまみ、左手を交差させ右耳をつまみます。介護職員が「せーのー、チェンジ」の号令で、左手で鼻、右手で左耳をつまみ最初の持ち手と変えます。それをひたすら繰り返していくゲームになります。
このレクのポイントは、両手を交差させて鼻と耳をつまみ、テンポ良くやっていくことが重要になります。最初はゆっくり行い、慣れてきたら号令を早くしてやると良いでしょう。YouTubeに参考動画がありますので、ご覧ください。
紙飛行機飛ばし
紙飛行機飛ばしは、参加する高齢者の方に自作で紙飛行機を作っていただきます。そして、所定の位置から1人ずつ飛ばし、飛距離を競うレクになります。
人数分の折り紙を用意し、高齢者の方に紙飛行機を作ってもらいます。介護職員の方は、飛行機を飛ばすスタート地点にテープを貼り、紙飛行機飛ばしの準備を行ってください。
● 用意する物
・人数分の折り紙
・距離を測るためのメジャー
・目印を作るテープ
事前準備が完了したら、スタート地点から1人ずつ自作の紙飛行機を飛ばし、距離を測ります。紙飛行機飛ばしは、簡単に紙飛行機が作成でき、ややこしいルールもないのでおすすめです。また、アレンジゲームとして、特定の枠に着陸させるルールにしても面白いと思います。
よく飛ぶ紙飛行機の作り方がYouTubeにありましたので、参考にしてみてください。
ジェスチャーゲーム
ジェスチャーゲームは、介護職員がみんなの前でお題をジェスチャーをし、高齢者の方々に当ててもらうレクです。
ジェスチャーをするお題を難易度ごとにいくつか用意しておきます。下記に、難易度ごとの例題をいくつか紹介します。
難易度 | お題 |
易しい | ・水泳→泳ぐジェスチャー ・カラオケ→歌っているジェスチャー ・相撲→立会いのジェスチャー |
普通 | ・バレエ→白鳥の湖のジェスチャーなど ・時代劇→殺陣をやっているジェスチャー ・温泉→温泉に入っているジェスチャー |
難しい | ・探偵→推理しているジェスチャー。 ・買い物→買い物をしているジェスチャー ・漫才→ボケと突っ込んでいるジェスチャー |
これらは一例ですが、高齢者の馴染みのあるお題を取り入れることで、とても盛り上がるレクになります。男性であればスポーツ系、女性であればドラマや家庭的なシーンなどが好まれる傾向にあります。
介護職員は全員が見やすい位置で、お題に沿ったジェスチャーをします。解答方式はいくつかあります。
・挙手制にし、当てられた人が答える。
・ジェスチャーを一通り行った後、各々に答えてもらう。
・チーム戦にして、チームごとで話し合ってもらい解答してもらう。この場合は、難易度が高いものが良いでしょう。
このレクに慣れてきたら、高齢者自らジェスチャーを行うのも良いと思います。YouTubeにもジェスチャーゲームの動画がありますので、参考にしてみてください。
バウンドピンポンゲーム
ピンポン玉をバウンドさせて、点数が書かれた卵のパックに入れ、点数を多く獲得した人が勝ちとなるレクです。
業務用の卵のパックでしたら、適当なサイズにカットして使います。一般家庭用の卵パック
でしたら2、3個合体させて使うと丁度よいサイズになります。
卵のパックの中に、点数が書かれた紙を入れれば、準備完了です。
● 用意する物
・ピンポン玉
・卵のパック
・点数を書く紙
所定の位置から卵のパックで作った的に目がけて、ピンポン玉をバウンドさせるように投げます。ピンポン玉が点数の書かれた卵のパックに入り、全ての持ち球が無くなるまで続け、持ち球が無くなった時点で終了です。その後、ピンポン玉が入った点数を計算し、他の高齢者の方々と点数を競います。
このレクは、どのようにバウンドさせるのか、どのくらいの強弱でやれば良いのか、コースはどのようにすれば良いのかなど集中力や計算が必要になるので、とても頭の体操になります。
的の作り方、遊び方の動画がYouTubeにありますので、参考にしてみてください。
風船バレー
参加者は円になって座り、風船を飛ばし合うゲームです。集中力や空間認識能力、俊敏性などが養われるレクになっています。
参加者は、向かい合う形で円になり椅子に座ります。介護者は、参加者の誰かに風船を渡し、渡された方は他の誰かに風船をバレーします。人数が多い場合は、複数の風船を投入するとより白熱します。
● 用意する物
・風船
タオル玉入れ
タオル玉入れは、タオルを少し離れたところにあるタライめがけて、投げ入れるレクです。このレクのポイントは、タオルをしっかりと丸めないと飛距離がでないところにあります。
タオルを投げる位置に椅子を置き、そこから少し離れたところに大きめのタライを置きます。タオルは、一般家庭で使うもので十分です。
● 用意するもの
・タオル
・大きめのタライ
投げる位置から、タオルをタライ目掛けて投げてもらいます。介護職員の方は、外したタオルなどを高齢者にすぐ返せるようにタライ付近で待機しましょう。注意点として、狙いを定めすぎて、ずり落ちてしまうこともあるので、介護職員の方はレク開始後は注意をしながら進行してください。
ボーリング
ペットボトルをボーリングのピンに見立てて行うレクです。介護施設では定番中の定番ですが、とても盛り上がるレクリエーションです。
ボールを転がすスタート位置を決め、椅子を置きます。椅子から直線状の一定の位置にピンを設置します。
● 用意する物
・ボール
・ペットボトル
スタート位置にある椅子に座り、ピン目掛けてボールを転がします。ルールは、ボーリングと同じルールでも良いですし、1回勝負で倒したピンの数を競う形にしても良いと思います。
~ボーリングレクの応用編~
1:ピンに点数をつけ、点数が書かれたピンを倒し、点数を競う。
2:ボールを蹴って、ピンを倒す。
旗揚げゲーム
介護者の号令に従い、紅白の旗、もしくは物を上げ下げしていくレクです。旗揚げゲームは、反射神経や判断力が養われるので頭の体操になります。
人数分の紅白の旗、もしくは物を用意します。紅白の旗は集めるのが難しいと思うので、新聞紙を細長く丸めた物に紅白のテープを巻くと簡単に道具が作れます。
● 用意する物
・紅白の旗もしくは、紅白がハッキリ分かる物
介護者は高齢者の方々に向けて「赤上げて、白上げて」「白下げないで、赤下げる」などのような引っ掛けるような指示を出します。
最初は、ゆっくりと指示を出し、徐々にテンポを早くしていきます。失敗した方は、都度脱落していくようにした方がゲーム性は保てると思います。
魚釣りレク
竿に磁石を付け、魚に見立てた絵にクリップをつけて釣り上げるレクです。紐を長くすると、狙いが定まりづらくなるので難易度が増します。
持ちやすい固い棒状のものに糸を付け、糸の先端に磁石を付けます。魚に見立てた絵をいくつか描き、そこにクリップを付けます。
● 用意する物
・突っ張り棒のような固い棒
・糸
・磁石
・クリップ
・魚の絵
床にクリップがついた魚の絵を散らばせます。高齢者の方は、磁石のついた竿で魚を引き上げます。
ルールは、時間制にし、時間内に多く釣り上げた人が勝ちにしてもいいですし、魚の裏に点数を書いてポイントを競う形にしても良いと思います。
このレクは、魚が多ければ多いほど複数人で競うことができるので、おすすめです。
スリッパ飛ばし
スリッパ飛ばしは、ダーツのような的めがけて、スリッパを飛ばし点数を競うレクです。
スリッパを飛ばす的を作成します。的はダーツ上にし、高齢者の方が見やすいように、的は大きく、見やすい色合いにしましょう。
● 用紙する物
・ダーツの的を書く紙
・スリッパ
参加者にはスリッパを履いてもらい、的めがけて飛ばしてもらいます。飛ばす回数は左右にスリッパを履いてもらい2本勝負にする方が分かりやすいため、レクがスムーズに進行できると思います。
勝敗のつけ方は、2本勝負にし、点数が高い方が勝ちというルールにすると良いでしょう。
グランドパサー
グランドパサーは、段ボールの上の輪っかにボールを乗せ、ボールを落とさないように段ボールを渡していくレクです。いわゆる、もの送りゲームです。このレクは、バランス力や力の加減などが養われるので、運動不足の高齢者などにおすすめです。
正方形の段ボールの上に、輪っかを装着させます。輪っかは、ボールが直ぐに落ちないようするための補助的なものです。道具が出来たら、参加者を横一列、もしくは円になってもらえば、準備完了です。
● 用意する物
・段ボール
・輪っか
・ボール
グランドパサーのイメージがつかないという方は、下記の動画を最初にご覧になってください。また、この動画にはグランドパサーの道具作成も紹介しています。
・0:41 道具の作成
・2:32 ルール説明or実際のプレイの様子
動画のように、横一列に並び、最初の人から最後の人へボールを落とさず足で渡しきれたら終了というシンプルな遊びが一番わかりやすくて良いと思います。
人数が多い場合はチーム対抗にし、いち早くチームの最後の人へ渡しきれるか、もしくは折り返して最初の人へ渡したら勝ちというやり方でも良いと思います。
グランドパサーは、アレンジがきくレクでもありますので、色々試してみてください。
新聞紙相撲
新聞相撲は、お互いの新聞紙を交差させて引き合い、相手の新聞紙を先に切れさせた方が勝ちというレクです。
1面の新聞紙を縦長に切ります。新聞紙の準備が出来たら、お互いの縦長の新聞紙を交差させて、「よ~い、はじめ!」の合図で引きます。引いた時に先に切れた方が負けです。引く際は強く引いてもいいですし、ゆっくりと引いても良いです。
● 用意するもの
・新聞紙
お手玉チキンレース
お手玉をテーブルの端目掛けて、落ちるか落ちないかのギリギリ投げ、端ギリギリに投げられた方が勝ちとなるレクです。
会議室などで使われる細長いテーブルを用意します。テーブルの端から反対側の端目掛けて、お手玉を投げます。お手玉をよりテーブルの端ギリギリに留めることができた方が勝ちです。
アレンジゲームとして、相手のお手玉を落としながら、テーブルに残っているお手玉の数もしくは、テーブルの端に近くに残っているお手玉数が多い方が勝ちといったアレンジを加えても白熱します。テーブルの長さは、長いほど難易度が上がり、面白くなりますのでぜひ試してみてください。
下記に名称は違いますが、同じレクを紹介している動画がありますので参考にしてみてください。
● 用意するもの
・長いテーブル
・お手玉
タオルを使った反射神経レク
1人がタオルを離し、もう一人の人が素早くタオルをキャッチするレクです。反射神経が養われるので、頭の体操や運動不足の解消になるのでおすすめです。
このレクは2人用のレクになります。お互い向かい合い、1人がタオルを持ち、もう一人の人がタオルを掴む準備をします。タオルを持つ人は一番上をつまむようにして持つと、離しやすくなります。
● 用意するもの
・タオル
事前準備が完了したら、介護者が「はじめ!」と合図をします。合図後、タオルを持っている人は自分のタイミングでタオルを離し、もう一人の人が素早くタオルをキャッチします。
タオルを落とせたら勝ち、タオルをキャッチしたら勝ちといったようにすると盛り上がります。このレクは、安全且つ反射神経が養われるレクになっていますので、おすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
高齢になると「立つのが大変」「立てるけど転倒の危険性がある」「普段は車いすでの生活」という人は多くいます。その様な状態でも座ってでもできるレクリエーションをここでは紹介させていただきました。
ただ、紹介したレクリエーションはかなり盛り上がります。その際に注意していただきたいのは、勝ち負けにこだわる高齢者の人がいると野次などが飛び交う場合がありますので、介助者は十分に気をつけて進行してください。