現在の日本の高齢率の現状

現在の日本の高齢者の人口はいかほどのものなのでしょうか。今回はそちらを紐解いていきたいと思いますが、その前に団塊の世代という言葉をご存知でしょうか。恐らく大多数の方がニュースなどで目や耳にしたことがあると思いますので、簡潔にお伝えしたいと思います。

団塊の世代とは、先の大戦の直後の昭和22年~昭和24年に生まれた、戦後世代のことであり、一般的には第一次ベビーブーム世代とも呼ばれた世代の人たちを指します。
さすがにブームだけのことはあり、この3年間で生まれた出生人口は約806万(厚生労働省統計)となっています。

現在の高齢者人口

内閣府が発表している平成29年度版高齢者白書によると、日本の総人口平成28年10月1日現在で、1億2,693万人と発表をされています。
※昨年度データ(平成27年10月1日現在)
総人口・・・1億2,711万人(今年度比から18万人減少)

65歳以上の高齢者人口は3,459万人。65才以上を男女別にみてみると、男性は1,500万人、女性は1,959万人で性比は76.6となっています。
また総人口に占める65才以上人口からの高齢化率は、27.3%となっています。
※昨年度高齢化率
65歳以上・・・3,392万人。人口に占める割合高齢化率・・・26,7%

前期高齢者の総人口

前期高齢者は1,768万人で、総人口からの割合は13.9%。
※昨年度データ・・・1,752万人(総人口からの割合13,8%)

後期高齢者の総人口

後期高齢者は1,691万人で、総人口からの割合は13,3%と前期高齢者とほとんど変わらないパーセンテージとなっております。
※昨年度データ・・・1,641万人(総人口からの割合12,9%)
※前期高齢者・・・65~74歳 ※後期高齢者・・・75歳以上 ※性比・・・女性人口100人に対する男性人口

前述に紹介した団塊の世代が高齢者となった年である平成27年時点で、高齢者人口が3,395万人となりました。現在もその数を伸ばしており、団塊の世代が75歳以上となる2025年には、3,657万人に達すると見込まれています。

更に高齢者人口は増加の一途辿り、2042年には、3,878万人でピークを迎えますが、その後は減少に転じると推計されています。

想定される今後の日本の高齢化率

出生率が減少していることにより、総人口が減少をしている昨今ではありますが、高齢化率は上昇を続けており、2013年には高齢化率が25,1%で4人1人となりました。更に2035年には33,4%で3人に1人となっています。

2042年以降は高齢者人口が減少すると言われていますが、高齢化率は上昇を続け、2060年には39.9%に達して、国民の2.5人に1人が65歳以上の高齢者となると推計されています。

現在の日本の高齢率の現状のまとめ

昨年度と今年度の比較データを見る限りでは、総人口が減少しているものの、高齢率は若干ではありますが、上昇していることがわかります。

更に細かく見ていくと、前期高齢者率より後期高齢者率の方が高くなっています。それには色々な要因があると考えれます。いくつか例を挙げていきますと、医療機器や薬剤の発展、食事の質や医療介護保険による支援の充実。

恐らくではありますが、このような事が加味し寿命が伸びることで、後期高齢者の方が増えていると考えます。
もちろん長く生きることはとても素晴らしいことだと思います。しかし高齢者の方たちを支えていくには、国の施策も大事ではありますが、それと同時に国民全体で考えていく問題でもあります。
この記事をご覧になった方に、少しでも現在の高齢化問題に関心を持って頂けたら幸いです。