秋の日はつるべ落としとはよく言ったもので、日が暮れるのがめっきり早くなり、夕方頃には気温も下がり、上着が手放せない季節になってきました。すでに暖房のお世話になっている方もいるのではないでしょうか?しかし、暖房器具等で部屋は温まっても、足先の冷えはなかなか解消されず、お困りな方もいると思います。そういった時におすすめなのが冬用のルームシューズです。特に高齢になると、加齢の影響や運動量の低下などで血流が悪くなり、足先が冷えて辛いという高齢者は多く聞かれます。ここでは、冬に高齢者が自宅で履くおすすめなルームシューズ3つを紹介していきたいと思います。
目次
冬用ルームシューズを買うポイント
冬用ルームシューズといっても雑貨屋やホームセンターなどで沢山売られています。ただ、そういった場所で売られている冬用ルームシューズは、高齢者が履くことを想定した作りにはなっていません。そのため、転倒事故や履きづらいといったことがしばしばあります。ルームシューズを買って失敗をしないよう、おすすめを紹介する前に高齢者が履く冬用ルームシューズのポイントについてお伝えします。
足のサイズを測る
当たり前のことですが、足のサイズが合ってない靴を購入してしまうと履きづらいだけではなく、転倒の危険性を高めてしまいます。そのため、しっかりと自身の足にあったサイズを買うことを強くおすすめします。
まず、足のサイズには足長・足幅・足囲の3つの測定ポイントがあります。足長は靴のサイズの基準となり、足幅と足囲はワイズを選ぶ目安位になります。
高齢者の方ですと、例えば「靴のサイズは23cmだけど、骨の変形や浮腫みなどで足幅や足囲が合わない」という声がよく聞かれます。そのため、失敗しないためにも足長だけではなく足幅、足囲も一緒に測ると良いでしょう。
かかとから1番長いつま先までの長さをメジャーで測ってください。画像で言えば、踵を壁につけ、メジャーのメモリの0cmを踵に合わせ、そこから1番長いつま先までを測ります。
親指のつけ根のでっぱりと小指のつけ根のでっぱりを一直線に測ってください。画像で言えば、両サイドに赤丸がついている部分にメジャーを合わせて測った長さが足幅になります。
足幅を図った場所と同じ部分にメジャーをぐるっと回して厚みを測ってください。
滑り止めが付いてる
恐らく、多くの自宅の床はフローリングのところがほとんどだと思います。高齢になってくると、すり足歩行になりやすいので、滑り止めがついていないルームシューズを履いてフローリングを歩くと、滑って転んでしまう危険性があります。
一般的なルームシューズは暖かさに重きを置いているので、滑り止めが付いていない物が多かったり、滑り止めがついていても踵だけなど、ワンポイントにしか付いていない物もあります。暖かそうなルームシューズでも、足底に滑り止めが付いているかの確認は必ず行ってください。
ただし、人によっては滑り止めが効きすぎると逆につまづいてしまうこともあります。歩行が心配な方で滑り止め付きのルームシューズを購入した際は、最初は誰かに付き添ってもらい履き心地を試したり、歩き方の確認をしてもらうと良いでしょう。
履きやすい構造になっているか
冬用のルームシューズは夏用とは違い、保温力を高めるために密閉構造になっているので履く際は少し大変です。しかし、それでも履きやすい構造のものはあります。それが下記のような工夫がされているものです。
● 足首周りにスリット(切れ目)が入っているもの。
● マジックテープで止める構造になっている。
● 伸び縮みがしやすて、軽くて柔らかい素材を使っている。
電気で暖めるルームシューズ
毎冬、「足が冷えて辛い」という方は、電気の力で足全体を温めるルームシューズがおすすめです。電気で温めるルームシューズは、一般的な冬用のルームシューズより遥かに温まる速度が違います。
ただ、電気で温めるルームシューズは電源を確保しなければなりません。さらに、物によってはコードで繋いでいなければ使用ができないものもあるため、うっかりコードをつけているのを忘れて動いてしまうと転倒する危険性が高まります。
もし、電気で温めるルームシューズを選ぶときは、バッテリー付きを選び、コードを繋いでいなくても温められるものが良いでしょう。
ここでは、上記のポイントを踏まえて、高齢者におすすめな冬用のルームシューズを3つ紹介していきたいと思います。
めちゃヒート:充電式電熱ルームシューズ
充電式電熱ルームシューズは、電気の熱でくつの中を温める商品になっています。電気は充電式で、一度フル充電すると電源コードを切り離して最長継続約5.5時間使うことができます。また、滑り止めも付いているので安心して歩けます。
温度調節は低温(45~50℃)、中温(50~55℃)、高温(55~60℃)の3段階あり、その時の状況で選ぶことができます。熱源は、足の甲にあるためそこから徐々に中を温めていきます。ただ、「足底を温めたかったのに・・・」などの購入レビューもありましたが、そのレビューに対してメーカーは「熱源が足底につけると断線の危険性があるため足の甲に搭載しました」と回答しています。
履きやすさについては、足首周りをスリット状にしているため履きやすくなっています。
この電熱ルームシューズは、充電されていれば電源コードを外しても温められるので、家事の最中やリラックス中などシーンを選ばないで足を温められるので、これから迎える冬にはとてもおすすめです。
サイズは、M(22.0~24.5cm)、L(24.0~27.0cm)。重量は、シューズ(片方)約110g・充電池(片方)約80gになっています。
商品のレビュー
● 女性
・足のサイズ23.5cm靴下を履いてもブカブカですが、ブカブカでも靴下を重ねれば大丈夫です。温度は温かいです。靴を脱ぐとゴムのにおいがしますが、酷いわけではありません。バッテリーは少し配線が差しにくいですが、コツをつかめば大丈夫です。家が寒いので買って良かったと思いました!
● 女性
・室内の底冷え対策で購入しました。しっかりした造りでフィット感があり歩きやすいです。熱源が甲のほうにあるのでムレの心配もなさそうです。オンオフや温度調節ができて汚れたら洗うこともできるので便利な商品だと思います。
● 男性
妻が冷え症のために購入しました。暖かくてとても良いと喜んでいます。購入してよかったです!
あゆみ:SUTTOwarm(スットウォーム)
SUTTOwarm(スットウォーム)は、介護シューズで有名な【あゆみ】です。このルームシューズは、ショートブーツタイプのため足首までしっかり温められます。履きやすさについては、足首周りがスリットタイプに加えて、履き口と足の甲にかけて若干斜めに角度がついているので、比較的楽に履くことができます。
足底は、完全な滑り止めではないですが、凹凸が付いているので一般的なルームシューズよりは滑りづらいです。また、インソールと底が一体形状なので中敷と底がずれることがないので安全に歩くことができます。
取り扱いのサイズは、下記の通りです。
・M:22.0~23.0cm
・L:23.5~24.5cm、
・LL:25.0~26.0cm
・3L:26.5~27.5cm
※全て3E相当
あゆみ:大きく開くルームブーツ
こちらの大きく開くルームブーツは、内側の生地全体がふんわりボアになっているのでとても暖かく、むくみやすい部分もゆったり履けるような構造になっています。
留め具はマジックテープになっており、商品の名前の通り大きく開くので、難なく履けます。また、留める部分は調節ができるので、用途に応じて緩めたり締めたりすることができます。
重さは片足(Lサイズの場合)約170g。ワイズは5~9E相当、各サイズの目安は下記の通りです。
・Sサイズ(20.5~21.5cm)
・Mサイズ(22.0~23.0cm)
・L(23.5~24.5cm)
・LL(25.0~26.0cm)
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ここでは、寒い冬に向けて足を暖めるルームシューズを紹介しました。3つ紹介した中での一番のおすすめは、電熱で足を暖めるルームシューズです。この商品は簡単にいうと、湯たんぽが靴の中にあるようなものなので、足を暖めるという観点では最も効率よく暖められ且つ、保温力のあるルームシューズだと思います。ただし、糖尿病などの感覚障害のある方は低温火傷の恐れがあるため、温度設定には十分注意してください。他の2種類のルームシューズも負けず劣らずな性能です。冬本番になると品薄になっていくので、冬に入る前の今の時期に備えておくとよいでしょう。