今からでも間に合う!老後資金を簡単に貯める方法3選

昨今、老後資金に「2,000万円が必要」「3,000万円が必要」などといった金融庁の報告書で、日本国中で物議を醸しています。年金を貰うまでに数十年かかる人であれば、老後資金を作る準備期間はありますが、年金をもらう歳に近い人からしたら「何をいまさら」となりますよね。ここでの記事では、今からでも間に合う老後資金を貯める方法3選を紹介したいと思います。

どのくらい老後資金が必要?

まず、老後資金を貯める前に、およそどのくらい必要になるのかを把握しておかなければなりません。

生命保険文化センターが平成28年に実施した調査によりますと、最低必要生活費として月22万円、ゆとりある生活ならば月35万円が老後に必要とされています。

これらを基に、どのくらいの老後資金が必要なのか試算したいと思います。

老後資金を試算

夫はサラリーマン、妻は専業主婦、夫は雇用延長で65歳まで働き、夫婦の年齢は共に65歳、妻の平均余命が24年とします。最低必要生活費で暮らす場合、男性の公的年金受給額の月平均が約18~19万円なので、18万円で試算したいと思います。

● 現実:「18万円×12カ月×24年」=5,184万円 
● 理想:「22万円×12カ月×24年」=6,336万円(現実との差:-1,152万円)
● ゆとり理想:「35万円×12カ月×24年」=10,080万円(現実との差:-4,896万円)

上記の試算では、理想の生活をするには1,152万円が不足しているため、これらを補填するためには、最低でも1,152万円の老後資金は貯めなくてはなりません。また、医療費や介護費などは含まれていないので、さらに余分にお金を貯めておく必要があります。

老後資金を貯める方法

20代は趣味や遊びなどに投資、30代や40代になると住宅資金や子どもの教育資金、親の介護資金(家庭による)などに回すため、正直、自分の老後資金を貯めるどころではないと思います。

そのためは、出来るところから家計の見直しをしていくことが重要です。

マイカーの見直し

使用目的や使用頻度、必要性などで大きく変わりますが、車は良い車ほど維持費がかかるため家計に大きくのしかかってきます。

主に、車の維持費と言えば「ガソリン代・税金・車検・消耗品(修理代)」などでしょう。もし、あなたが週1回程度しか車に乗らない、もしくは近隣の買い物程度しか乗らないというのであれば、車を手放した方が将来的には良いです。

車を手放したら「買い物に行けないでしょ?」という方、今ではお店に行かなくてもネットなどで食材や日用品は買えます。「気軽に○○行けない」という方、健康がてらに自転車という手段に変えてみてはどうでしょうか?

少し強引かもしれませんが「あれば何となく便利」程度で車を持っている方は、手放しを検討しみてください。もし、手放した後、車を使わざるを得なくなった場合は、カーシェアリングやレンタカーなどを利用すればよいでしょう。

車を使う頻度が「ほぼ毎日使う」という方は、排気量が少ない車、燃費の良い車、消耗品(インチが低いタイヤ・ワイパー・オイルなど)が高くない車などに買い替えた方が良いと思います。

通信費の見直し

今ではほとんどの人が持っているスマートフォン。その中でも、大手キャリア系スマホを持っている人で、特にこだわりがないのであれば「格安スマホ」に変えることをお勧めします。

もちろん、プランにもよりますが大手キャリア系の通信費は、およそ月平均7000円~8000円ほどです。対する格安スマホに至っては、月平均2000~4000円程度です。
(※格安スマホは、大手キャリアの電波の一部を借りているため、維持費(メンテナンス代など)・人件費などがかからないため、安く提供ができる。)

仮に、月に7,000円を払っている人が月2,000円になれば、月5,000円の節約になります。1年間で60,000円、3年間で180,000円、5年間で300,000円も貯まります。これが夫婦2人で行うと、×2なのでかなり家計が楽になるのは容易に想像できると思います。
(情報元:総務省http://www.soumu.go.jp/main_content/000488360.pdf)

嗜好品の見直し

酒、タバコ、コーヒーなどといった嗜好品。これらの楽しみを無くすというのは、大変かもしれません。しかし、生きていく上で「絶対必要か」と言われればそうではありません。そして、その中でもタバコが特に不必要でしょう。

タバコは、経済面だけではなく健康面でも損失を与えます。これは言うまでもないですが、タバコは健康を害するので、将来的に医療費としてのしかかってくる可能性が十分にあります。また、本人が吸うことで周りにも影響を与えます。

ちなみにですが、タバコで一番人気のある銘柄は「セブンスター」と言われていますが、現在セブンスターの価格は500円です(2019年6月現在)。これを毎日1箱吸い続けると、1か月(30日)で15,000円、1年間で180,000円、3年間で540,000円、5年間で900,000円になります。

やめる意思が少しでもありましたら、健康面と経済面の観点からすぐに断つことをお勧めします。

シニア向け特典を積極的に活用

ある一定の年齢条件を満たした人に限り、優待割引などを行っているお店があります。そういったお店のサービスを利用することで、日々の出費が抑えられます。

ちなみに、シニアといっても65歳以上の高齢者に限ったわけではなく、50歳、55歳以上といった年齢も対象にしているところもありますので、よく行くお店の情報をチェックしてみてください。

まとめ

いかがでしょうか。
基本的に、家計におけるライフイベントは「老後資金・教育資金・住宅取得費」と言われています。30代・40代は、教育資金と住宅取得費の捻出、やっと落ち着いた頃には50代~60代。もう、その頃には老後資金の捻出が秒読み段階になります。

それぞれの生活スタイルはありますが、無駄を少しでも省き、コツコツと貯蓄をしていかなければ老後資金は絶対に貯まりません。

かく言う私も数年前から老後資金を見直しました。賃貸マンションのグレードを下げ、大好きだったスポーツカーを手放し、携帯電話も格安スマホへ変更、タクシーは乗らない、嗜好品(お酒・お菓子・コーヒー(タバコは元々吸っていない))も断ちました。

少しやりすぎかもしれませんが、何もしなければ「アリとキリギリス」のキリギリス状態になります。老後は、あっという間に来ますので、日々の暮らしを今一度見直すことをお勧めします。