食中毒を防ぐ対策と原因について

食中毒の発生は一年を通して一定ではありません。やはり5月6月と徐々に気温が上がり、7月8月が最盛期を迎えるといわれていました。しかし近年ではノロウイルスの流行が目立つようになり、冬場の季節も油断出来なくなりました。ただ、これからの梅雨時期経てからの季節の食中毒が減少されたわけではありません。また高齢者が食中毒にかかると、重篤化しやすく、運が悪ければ死に至ることもあります。そうならないためにも、ここでの記事では食中毒の原因と対策について、解説していきたいと思います。

食中毒の原因とは何か・・・

食中毒を引き起こす主な原因は大きく分けて2つあります。それは「ウィルス」と「細菌」です。この2つが育つ条件と特徴がありますので、見ていきたいと思います。

ウィルスの育つ条件と特徴

主に温度が低いところや乾燥した空間で育ちます。ウィルスは、細菌とは違い食べ物の中では増殖はしません。しかし、食べ物を通じて体内に入いることで、腸管内でウィルスが増殖し、食中毒を引き起こしてしまいます。

ウィルスが好み最も発生する時期としては、冬場の「11月~3月」です。食中毒の原因となるウィルスの代表格が「ノロウイルス」です。基本的には、調理者から食品を介して感染することが多いですが、二枚貝にも潜んでいます。そのため、今の時期でしたら牡蠣などの「二枚貝」の生食などに気をつけた方がよいでしょう。

細菌の育つ条件と特徴

温度や湿度などの好条件が揃うことで、食べ物の中で増殖します。細菌が最も活発に活動するのが夏場の「6月~8月」です。食中毒の原因となる細菌は「腸管出血性大腸菌(O157・O111など)」「サルモネラ属菌」や「カンピロバクター」「腸炎ビブリオ」などが代表格です。

室温については、細菌によって最も適した温度はありますが、基本的には約20℃前後から増殖し始め、35~40℃が最も増殖が活発になります。さらに細菌は高い湿度も好むため、梅雨の時期は、特に細菌が増えますので注意が必要です。
補足ですが、O157やO111は室温8℃前後から増殖し始めるので、気をつけてください。

食中毒の事件数と患者数、年齢別について

厚生労働省からの食中毒のデータを基に作成しましたので、ご覧ください。

食中毒の事件数と患者数の推移

事件数 患者数 死亡者数
27年 1,202 22,718 6
28年 1,139 20,252 14
29年 1,014 16,464 3

グラフの通り年間を通すと減少傾向にはありますが、以前年間1万6,000人の人が食中毒で苦しんでいるのは事実です。

年齢別食中毒患者数

30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~69歳 70歳以上 不詳
平成27年 3,113 3,154 22,575 2,092 2,166 244
平成28年 2,746 2,807 2,458 1,764 2,095 149
平成29年 1,849 1,964 1,611 1,101 1,080 361

年々食中毒の罹患率は減少していますが、依然高齢者世代の食中毒にかかっている人数は1000人以上です。また若者世代とは違い、高齢者が食中毒にかかると重篤化しやすく、場合によっては死に至ることもあります。次は何故高齢者が食中毒にかかると重篤化してしまうのかについて、説明したいと思います。

何故高齢者は食中毒にかかると重篤化してしまうのか

高齢者は若者とは違い、体内の免疫力が低下しています。そのため、細菌やウィルスが体内に入った場合、免疫力が低下しているため、抵抗や排除することが出来ず食中毒を発してしまいます。それらの理由に加味し体力も落ちているため、重篤化しやすいといわれています。特に寝たきりの方や持病を持っている方は特に注意が必要です。

楽しみを奪うわけではありませんが、食中毒にかかると重篤化しやすく場合によっては死に至るケースもあるため、なるべくならば十分に加熱処理をされている物を食べられることを勧めます。

食中毒を防ぐ対策とは

食中毒の予防には3原則があります。

「つけない」
「増やさない」
「やっつける」

これらについて解説したいと思います。

「つけない」
「つけない」とはウィルスや細菌を食べ物につけないことをいいます。そのため、手はもちろんのこと、「調理器具」にも配慮が必要となります。普通の洗剤だけでは落としきれない細菌もあるため、塩素を使ったもので消毒を行ってください。

「増やさない」
細菌の多くは高温多湿を好みます。そのため、食べ物の保存方法に気を配る必要があります。下記に、保存方法をまとめましたので、ご覧ください。

・長時間の室内で放置をしない。
・冷蔵庫の温度を「10℃以下」に設定する。(細菌は10℃以下で増殖が遅くなります)
・冷凍庫の温度を「-15℃以下」に設定する。(細菌は-15℃以下で増殖が停止します)
・調理後はなるべく残さず、食べきる。
・冷凍された食材を室内で解凍しない。(一気に細菌が増殖してしまうため)

「やっつける」

こちらは「つけない」とやや似ていますが、食材や調理器具についたウィルスや細菌を死滅させるという意味です。下記に殺菌方法をまとめましたので、ご覧ください。

・本体だけではなく、鍋の取っ手や包丁の柄も殺菌する。
・十分に加熱する。(再度温め直す時も同様に十分に加熱をする。)
・野菜などを生で食べる際はよく流水で洗う。
・肉や魚など食材を切ったまな板を洗い、熱湯にかける。

特に最後のまな板を熱湯にかける作業が大変だと思います。どのくらいの量をかければよいのか。そして熱いし、重い。高齢者の方だと尚更大変だと思います。しかし今では手軽にまな板などを素早く確実に除菌が出来る道具があります。その中でもこちらの商品はお手軽価格で、除菌性能が高いことで一定の評価を得ています。

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またこちらの商品の最大の特徴が、厚生労働省認可の食品添加物のため、食品に直接噴射することができます。
そのため、食品に直接噴射して除菌をし、水洗いや吹き上げをせずに召し上がることができます(噴射した30秒後ほど待ち、蒸発してから召し上がってください)。

もちろん、食品以外にも調理器具やキッチン回り、他の場所にも使用ができます。そしてスプレータイプとなっているため、、気軽に除菌ができるのでお勧めです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
細菌やウィルスは皆さんの身近に潜んでいます。何事もなく生活をしているのは、皆さんの免疫力のおかげでもあります。しかし加齢に伴い、その免疫力も徐々に落ちていきます。またその時の体調によっても免疫の活動は左右されます。そのため、日ごろから調理時や普段の行動に注意をする必要があります。正しい知識と対策を身につけることで、食中毒から身を守ることが出来ますので、この記事を参考にしていただけたら幸いです。