私も含めですが「脳は使わないと衰える」といった言葉を一度は耳にしたことがあると思います。筋肉も使わなければ衰える(やせ細る)ように、脳も使わなければ衰えていきます。脳も筋肉と一緒で、日頃から使っていけば(刺激)向上もしくは衰えを抑制することができ、且つ認知症予防になることが分かっています。ただ、脳を使ってばかりで不健康な生活をしていては意味がありません。ここでの記事では、その点を踏まえて脳トレと健康が認知症予防に繋がることを簡単にお伝えしたいと思います。
認知症予防には脳トレも大事ですが、まず、あなたが健康的な生活を送れているかが重要になります。WHOでも【健康的な生活:睡眠・食事・運動・禁煙・血糖値・血圧など】がクリアされた健康的な生活が認知症予防に最も効果があると提唱しています。
例えば、睡眠で言えば、脳内に老廃物(アミロイドβ等)の蓄積と睡眠不足が関係していることが分かっています。通常、脳内で生じた老廃物は夜間の睡眠中に脳から血液中に排泄され、肝臓に運ばれて無毒化されますが、睡眠不足だと老廃物が脳からの排泄機能が低下し蓄積しやすくなるため、アルツハイマー型認知症になりやすいと考えられています。また、脳卒中の影響で起こる脳血管性認知症でも、睡眠不足が原因の1つとされています。
睡眠1つとっても色んなことに関連付けられるように、食事(栄養補給)や運動(肉体の活性化)なども同じことが言えます。
まずは、脳トレを始める前に自身の生活習慣がどのような生活をしているかを今一度確認してみてください。不規則な生活をしていては、脳トレの効果が十分に発揮できないことは言うまでもないと思います。
認知症予防と題して、介護施設でも多く用いられているのが脳トレです。認知機能が低下する要因の1つが脳内の血流の悪化とも言われています。脳内の血流が悪いということは、酸素や糖といった脳に必要なエネルギーの運搬が鈍くなるということなので、これが続いていくと脳は衰えていきます。そうならないためにも、血流を良くする方法の1つが脳トレです。
脳トレを行うことで、脳は活性化され、脳内に血液がたくさん流れていき栄養が行き渡り、認知機能の低下が防げると言われています。また、血流が良くなるということは、脳内に溜まった老廃物が排出されやすくなるため、認知症を発症するリスクを下げることが出来ます。
まず、本人が脳トレをやりたいかどうかが肝心です。脳トレをやることで、普段使わない脳を刺激させることができます。しかし「家族にやれと言われたからやっている」では、余計なストレスになっているだけで、むしろ、そのストレスが認知症の悪化に繋がる可能性だってあります。
人の好みは千差万別で、楽しく取り組めるものは一律ではありませんので、無理強いだけはしてはいけません。そのため、なるべく本人に合う脳トレを行い、楽しんでやることが大事となります。
上記でもお伝えしましたが、人の好みは千差万別。体を動かしたり、皆でワイワイやるのが好きな人もいれば、黙々と問題を解くのが好きという人もいます。下記に、それぞれの認知症予防の脳トレ記事がありますので、興味がある脳トレを選びご覧になってみてください。
● アプリを使って認知症予防
● クイズ本を使って認知症予防
● 体操を通して認知症予防
● レクリエーションを通して認知症予防
いかがでしたでしょうか。
脳トレも筋トレと同じように、継続することに意味があります。そのため、無理のない範囲で自身に合う脳トレを選択して行うことが大事です。また、脳トレをやったからといって必ず認知症予防になるとは限りません。認知症予防の基本は【健康的な生活】があってこそなので、まずは普段の生活を確認してみるところから始めてみてください。