高齢者の入り口とも言われる65歳。しかし、65歳になっても働いている時代に、65歳を境に高齢者扱いは違和感を覚える人も多いはずです。
政府でも高齢者の定義を変える動きがある中、警視庁が行った年齢層別の【免許人口10万人当たりの死亡事故件数（H29年）】では、高齢者の年代でもある70～74歳の死亡事故件数は4.1件、75～79歳は5.7件、80～84歳9.2件、85歳以上が14.6件に対し、65～69歳は3.4件と高齢者の中でも若いだけに死亡事故件数が少ないことが分かります。
ちなみに、若年層の16～19歳は11.4件、20～24歳は5.2件となっており、これらを見ても65～69歳という年齢はまだまだ現役なのかもしれません。ここでの記事では、そんな若年層よりも事故件数が少ない65～69歳を焦点に当てた重大事故10選（違反含む）を紹介したいと思います。※当時のニュースを紹介
目次
三重県 65歳男（僧侶） 飲酒運転・衝突事故
2018年10月29日午前、三重県紀北町の国道42号線で、軽乗用車がセンターラインをはみ出し、反対車線を走行していた8トントラックと正面衝突する事故が発生しました。事故を起こした軽乗用車の運転手の呼気から基準値を超えるアルコールが検出されたため、警察は酒気帯び運転の疑いで大台町の僧侶・竹内正純容疑者（65）を現行犯逮捕しました。
警察の取り調べに対し、竹中容疑者は「昨日の酒が残っていた」などと話しているということです。
千葉県 65歳男 衝突事故
2019年5月15日午前10時25分ごろ、千葉県市原市五井中央西にある梨ノ木公園に、65歳男が運転する車が突っ込みました。この事故で、園児を庇おうとした女性保育士が右足を骨折する重傷を負いました。警察は、車を運転していた市原市五井・自称無職の泉水卓容疑者（65）を自動車運転処罰法違反（過失傷害）の疑いで現行犯逮捕しました。
警察によりますと、公園の砂場で保育園児5人と保育士2人が遊んでいたところに、公園近くの駐車場から発進した泉水容疑者の車がフェンスを突き破り突っ込みました。
翌日16日の夕方、勾留の必要はないと泉容疑者を釈放。警察は、引き続き在宅のまま捜査を続ける方針です。
北海道 66歳男性 衝突事故
2019年1月17日午後4時すぎ、北海道当別町で66歳男性が運転する車が雪に突っ込んだ後、低体温症で死亡しました。
死亡した66歳男性は「雪に車が突っ込んだ。自力で出られる」と自ら警察に通報。しかし、その後男性と連絡が取れなかったため、警察が捜索を行ったところ、通報から約6時間後に男性の自宅の玄関前で倒れているところを発見されました。男性はすぐに病院に搬送されましたが、死亡が確認されました。死因は、低体温症によるもので、事故当時は猛吹雪でした。
警察によりますと、男性は車を降りて約120メートル離れた自宅前にたどり着くも、力尽きた可能性があるとみて調べを進めています。
茨城県 66歳女 ひき逃げ事件
2019年4月2日午後8時半ごろ、66歳女が運転する車が茨城県取手市の市道で67歳男性をはね、救護処置をせずにそのまま逃走しました。警察は、現場周辺の聞き込みなどから逃走した女を見つけ、ひき逃げなどの容疑で逮捕しました。
逮捕されたのは、茨城県取手市・田中由紀子容疑者（66）です。田中容疑者は、茨城県取手市の市道を走行中に男性をはね、救護処置をせずに逃走した疑いが持たれています。男性は、胸を強く打ち、搬送先の病院で死亡しました。
警察の取り調べに対し、田中容疑者は容疑を否認しているということです。
愛知県 66歳男性 踏み間違い事故
2019年4月25日午前10時半過ぎ、愛知県一宮市の理髪店に、66歳男性が運転する車が突っ込みました。理髪店には、数人の客がいましたが、ケガ人はいなかったということです。
警察の取り調べに対し、男性「駐車場に車を止めようとして、ブレーキを踏もうと思ったらアクセルだった」と話しており、警察はブレーキとアクセルの踏み間違いが原因で事故を起こしたとみています。
大阪府 68歳男 飲酒運転・ひき逃げ事件
2019年3月3日午前5時すぎ、68歳男が運転する車が大阪府大阪市大正区の路上で、67歳の女性をはね、そのまま逃走した疑いで逮捕されました。また、逮捕された男の呼気から基準値を超えるアルコールが検出されました。
警察によりますと、ひき逃げの疑いで逮捕されたのは、秋山純二容疑者（68）です。秋山容疑者は、大阪府大阪市大正区泉尾の府道で、67歳女性を車ではね、現場から逃走した疑いが持たれています。この事故で、女性は心肺停止の状態で病院に搬送されましたが、死亡が確認されました。
警察は、その後の調べで秋山容疑者の呼気から基準値を超えるアルコールが検出され、酒気帯び運転の疑いでも捜査を進めています。
警察の取り調べに対し、秋山容疑者は「人ではなく物だと思ったので届け出なかった」などと供述し、容疑を一部否認しています。
神奈川県 68歳男 飲酒運転・事故
2019年1月12日午後、神奈川県横浜市のJR桜木町駅近くで、青信号で横断歩道を渡っていた歩行者3人を次々と乗用車ではねる事故がありました。警察は、車を運転していた大越良美容疑者（68）を現行犯逮捕しました。
12日午後、大越容疑者は横浜市中区の県道で、酒を飲んだ状態で車を運転し、青信号で横断歩道を渡っていた歩行者3人を次々とはねた後、ガードレールに衝突しました。この事故で、78歳女性が両ひざや肋骨を折る重傷を負ったということです。
大阪府 69歳男 無免許運転
2018年12月21日、大阪府豊中市を走行していた69歳男を取り締まったところ、無免許運転が発覚し、警察はその場で現行犯逮捕しました。
逮捕されたのは、大阪府豊中市の工務店経営者・69歳男です。警察によりますと、交通違反の取り締まり中に、男が運転する車が通りかかったため、運転免許証の提示を求めたところ無免許運転だったことが発覚し、逮捕したということです。
警察の取り調べに対し、男は「20歳頃から無免許運転をしていた」「努力はしたけど、免許の試験に受からなかった」などと供述し、容疑を認めているということです。
岐阜県 69歳男 飲酒運転・事故
2019年1月16日午後3時半ごろ、岐阜県可児市の温泉施設【湯の華市場】の食料品店に、69歳男が運転する車が突っ込みました。
警察によりますと、69歳男の車は、店の出入り口にバックで突っ込んだ後、急発進し、隣接する別の店の塀に衝突し停止したということです。この事故で、71歳男性と64歳女性が重軽傷負い、運転していた男も足の骨を折るなどの重傷を負いました。
警察の調べによりますと、69歳男からの呼気からアルコールが検出されたということで、事故に至った経緯など調べています。
東京・稲城市 69歳男 市議会議員が飲酒運転
2019年1月1日午後2時ごろ、東京都稲城市議会議員（当時）・原島茂容疑者（69）が、酒を飲んだ状態でコンビニの駐車場に止まっていた車に衝突しました。
警察によりますと、車をぶつけた原島容疑者から酒のニオイがしたため、呼気検査をしたところ、基準値超えるアルコールが検出されたため、現行犯逮捕されました。
原島容疑者はビール2杯と焼酎の水割り3～4杯を飲んでいました。警察の取り調べに対し、原島容疑者は「あいさつで訪れた神社で酒を飲み、歩いて家に帰った後、車を運転した」と供述し、原島容疑者は容疑を認め、3日に処分保留で釈放されました。
その後、原島容疑者は、今回の逮捕を受け、同月4日の午後5時前に辞職届を提出し、市議会議長が受理したということです。