先月9月21日に東京都町田市にあるサービス付き高齢者向け住宅の一室に住む、69歳の高齢者女性が何者かに殺害されているところを、隣室に住む夫に発見された。事件から10日が経過しているが、依然として捜査が難航している模様。
現在の事件現場は、数名の警察官による警備が行われているものの規制線は解かれ、事件当日のような物々しさはなくなっている。しかし事件から10日経っている現在も多くの「謎」残し、事件解決には至っていない。
・犯人が女性の居室に侵入した方法がいくつか存在する。
● 中庭に通じる窓の鍵がかけられていないので、ここから侵入か?
➡ 中庭などに疑わしい足跡が発見されていない。また居室内にも土足での足跡や土などのような物はなかった。
➡ 敷地周辺に設置されている柵には、何者かが乗り越えた形跡は見つかっていない。
● 居室の正面玄関からの侵入か?
➡ 居室の正面玄関には、鍵がかかっていたため、「本人が応対して開ける」か「合鍵」を使用しない限り入ることが出来ない(合鍵は、隣室に住む夫と施設が所持)。
➡ 通常建物に入るための玄関は1つで、「暗証番号」を入力しなければ入れない仕組みとなっている。
➡ 居室に通じる防犯カメラには、誰も映っていなかった。
通常物取りの犯行ならば、財布や携帯電話、ネックレスなどといった金目の物を盗っていくが、現場には女性の持ち物は残されていた。他にも部屋から持ち出された形跡はない。しかし部屋には荒らされた形跡があり、捜査をかく乱させるのが目的の可能性が高い。
殺害された女性の持ち物が残されていたことから、怨恨による殺害の可能性もある。しかし殺害された女性は、「自身が体調を崩している時でも、他の入居者を気遣う場面」や「夫と仲良く食事をする」などといった「優しく穏やかな性格」で、他の人から恨みを買うような人と思えないと関係者は語っている。
致命傷となった頭部には、長さ10センチ程、幅3センチ程の傷があった。頭髪にはメガネのネジのような物も発見されているが、凶器となった道具については未だ発見されていない。また殺害された女性には、抵抗した跡が見つかっておらず、就寝中に襲われた可能性が高いとみている。
依然として犯人が捕まっていないことから、周辺住民および施設の入居者は不安を感じており、一刻も早い犯人の逮捕を望む。