【最新版】高齢者の死因ランキング・年齢別

近年、高齢者の死因の中で、老衰の割合が増えているのはご存知でしょうか。現在、2018年9月に公表された政府統計の人口動態調査では、80歳以上の高齢者が老衰した数が約10万人いるとされています。
ちなみに、老衰というのは脳梗塞や肺炎といった死亡原因があるのとは違い、死亡原因がない死の事(自然死)を指します。

実際のところ、高齢者の死因で多いのは何かをお伝えするために政府が実施した統計データを基に、ここでは高齢者の死因についてお伝えしたいと思います。

年齢別による死因ランキング

ここでは、政府が実施した人口動態調査の調査資料を基にお伝えしたいと思います。これから紹介するデータの調査年月は2017年のもので、公開(更新)日は2018年9月7日となっています。

年齢/順位 1位(割合) 2位(割合) 3位(割合) 4位(割合) 5位(割合)
65~69歳 悪性新生物(48.1%) 心疾患 (12%) 脳血管疾患 (6.8%) 不慮の事故 (3%) 肺炎 (2.8%)
70~74歳 悪性新生物 (45.2%) 心疾患 (12.1%) 脳血管疾患 (7%) 肺炎 (4%) 不慮の事故 (3.1%)
75~79歳 悪性新生物 (37.9%) 心疾患 (13.4%) 脳血管疾患 (8%) 肺炎 (5.7%) 不慮の事故 (3.1%)
80~84歳 悪性新生物 (30%) 心疾患 (14.8%) 脳血管疾患 (8.7%) 肺炎 (7.5%) 老衰 (3.7%)
85~89歳 悪性新生物 (21.8%) 心疾患 (16.8%) 肺炎 (9.4%) 脳血管疾患 (9%) 老衰 (7.8%)
90~94歳 心疾患 (18.5%) 老衰 (14.9%) 悪性新生物 (14.6%) 肺炎 (10.4%) 脳血管疾患 (8.9%)
95~99歳 老衰 (23.9%) 心疾患 (19%) 肺炎 (10.5%) 悪性新生物 (8.9%) 脳血管疾患 (8.2%)
100歳以上 老衰 (38.5%) 心疾患 (17.4%) 肺炎 (9.4%) 脳血管疾患 (6.5%) 悪性新生物 (4.5%)

※(%):それぞれの年齢別死亡数を100%とした場合の割合。ここでは5位までしか表示していないので、100%にはならない。
※引用:政府統計の総合窓口

表を見る限り、年齢が若いほど悪性新生物や心疾患、脳血管疾患の割合が多くなっていますが年齢が上に行くほどその割合は減っています。
そして、90歳の時点で心疾患と老衰が悪性新生物を逆転し、95歳以上からは老衰が1位になっています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
ここでは政府統計の人口動態調査のデータを使いお伝えしました。表を見てもらえれば分かるように、やはり悪性新生物は若い人が多い印象で悪性新生物の1位は40歳から始まっています。

高齢期になると悪性新生物の割合は徐々に低下していく一方で、80歳辺りから老衰が5位にまで押し上げ、年齢と共に上昇しているのが分かります。今後、医療の進歩で悪性新生物の死因が下がり、反対に老衰が各年齢の死因に押し上げる日が来るかもしれませんね。

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