高齢者を家族に持つ方で「一年の中で神経を使う季節は?」と聞かれたら「夏」と答える方が多いのではないでしょうか?
かく言う私も、居宅でケアマネジャーをしていた時は、かなり神経を使いました。
夏になると「暑さで具合が悪くなった」、「熱中症で倒れた」などといった連絡がよくあるからです。
私の経験上ですが、熱中症になる高齢者の多くは、熱中症をあまり理解していない人、もしくは「自分は大丈夫」と軽んじている人がなっている傾向にあります。
こういった人に「熱中症予防に水分補給をしてください」と伝えただけでは「のどが渇いていないから飲みたくない」と返答されこともしばしばあります。
そういった場合、あなたはどのように答えますか?
良くない例が「テレビで必要と言ってたから」などといった、曖昧な答えをしてしまうことです。これでは、人は動きません。
なぜなら、必要という根拠がないからです。
冒頭が長くなりましたが、ここでは、高齢者が熱中症になりやすい原因や症状、対策。
そして、その根拠について、分かりやすく述べています。
ぜひ、記事の内容を参考に、高齢者への注意喚起として役立ててもらえたらと幸いです。
目次
熱中症とは、高温多湿の場所にいたことで起こる体調不良の総称をいいます。
高温多湿と聞いて、すぐにイメージしやすいのがサウナだと思います。
ひとたび中に入れば、大量の汗をかき、無理して長くいれば、具合が悪くなります。
しかし、人はサウナのように、自分の体温よりも高い場所に居続けられるのは、血流量を増やしたり、汗をかいたりして、体内の熱を放出できるからです。
ただ、汗をかく行為については、体にある水分などを使いながら出すため、無限に出せるわけではありません。
流れた分だけ補給しないでいると、体を正常に保つことができなくなり、次第に具合が悪くなっていきます。
それが、熱中症によって起こる体調不良の原因の一つです。
高齢者は適切な予防や対策をしなければ、あっという間に熱中症になってしまうので、夏の暑い時期は注意しなくてはなりません。
高齢者は、64歳以下の成人と比べて、体内の水分量が少ないといわれいています。
公益財団法人長寿科学振興財団によりますと、成人の水分量は約60%に対し、65歳以上の高齢者になると約50%にまで体内の水分量が減るとされています。
したがって、高齢者と成人が同じ量の汗を流した場合では、高齢者の方が先に体調が悪くなるのは、容易に想像がつくと思います。
さらに、基礎疾患を持っている方であれば、症状が重症化しやすくなるので注意が必要です。
しかし、水分量が少ない以外にも、高齢者が成人よりも熱中症になりやすい原因は他にもあります。
それを次でお伝えします。
人は、体温の上昇に応じて、皮ふへの血流量と発汗量を増やしながら熱を放出し、体温調整を行います。
しかし、老化によってそれらの機能が衰えるため、上昇に応じた体温調整ができなくなり、体内に熱をため込みやすくなっていきます。
さらに、認知機能の低下の影響で、涼しくするなどの対応が怠りがちになるので、周囲の人は注意しなくてはなりません。
人の皮ふには、暑さや寒さといった温度センサーの役割があり、そのセンサーで気温の変化を感じとります。
しかし、老化により温度センサーが衰えていくため、気温が高い日でも「暑い」と感じにくくなります。
例えばですが、エアコンや扇風機をつけなかったり、長袖長ズボンなどを履いて厚着をしている高齢者を見たり聞いたりはしたことはないでしょうか?
そういった気温に合った対応ができないのは、体の温度センサーが正常に機能していないからです。
夏場に熱中症での死亡ニュースが多いのも、こうしたことが原因といえます。
本人は「大丈夫」といって暑さを感じていなくても、暑さによるダメージは確実に受けているので、注意が必要です。
人間の脳の一部には、口渇中枢という、のどの渇きを感じとる器官があります。
人は脱水状態になると、口渇中枢から「水を飲め!」という指令が出され、水分補給をします。
しかし、高齢になると口渇中枢が衰えてくるため、体自体は水分を欲している状態でも、のどの渇きを感じにくくなります。
たとえ大量の汗を流していたとしても、老化により自覚にしくくなっているので、周囲の人は積極的に水分補給をすすめてください。
高齢者の中には、あえて水分補給を拒否する人もいます。
その多くが、頻尿や尿漏れなどといった排尿の問題で悩んでいる人たちです。
例えばですが、介助なしでトイレに行けない人であれば「何度も付き添ってもらうのが申し訳ない」といった、後ろめたさから水分を絶ってしまいます。
他にも、失禁がこわくて水分をとらない人や、何度もトイレに行くのが億劫といった人など、水分を拒む人の中には、トイレ事情が関係していることもあることを覚えておいてください。
熱中症は、室内や屋外に限らず、高温多湿の場所であればどこでも発症します。
しかし、高齢者の場合は、室内での発症が多いことが消防庁の【令和元年熱中症による救急搬送状況の概要】で明らかになっています。それが下記の通りです。
※データ引用:消防庁より
こちらの発生期間は、令和元年6~9月までのデータです。
19~64歳までの年齢別と同場所での発症割合は24.8%と、高齢者の約半数止まりという結果でした。
では、なぜ高齢者の発生は室内に多いのか。
さまざな理由はありますが、体力の低下が大きく関係していると考えます。
老化が進むと、今までできていた立ち上がりや歩行、座るといった日常的な動作が辛くなっていきます。
例えばですが、あなたは腰を痛めていたとします。
そんな時に、あえて外に出ようと思いますか?
おそらく、多くの人は「今日はやめておこう」となるはずです。
高齢者の多くは、そういった体の不調がほぼ毎日あります。
「今日は辛いな」、「今日は調子が良いな」などのように、自分の体と相談しながら動いているため、若年層と比べたら自宅にいることが多くなります。
そうしたことに加え、上記で触れている熱中症になりやすい原因が重なれば、さらに室内での熱中症が多発するのは、当然の結果といえます。
熱中症の重症度は、大きく分けて3段階あります。
段階によって引き起こされる症状を理解しておけば、救急車を呼ぶべきなのか、自己治療で十分なのかの判断ができるため、生存率が変わってきます。
段階 | 症状 |
---|---|
軽症 | ・めまい・口の渇き ・立ちくらみ・食欲不振・多量の発汗・足がつる・顔のほてり |
中等症 | ・頭痛・口腔内の粘つき・嘔吐・吐き気 ・汗の減少・倦怠感・尿量の減少 |
重症 | ・意識混濁・高体温・幻覚や錯覚・全身のけいれん・チアノーゼ(唇が紫色)・呼吸困難・腎機能低下 |
次では、よくみられる症状を抜粋して解説します。
めまいや立ちくらみの症状がでたら、熱中症の初期症状だと思ってください。
人は、暑さを感じた時に熱を放出させる方法として、全身の血管を広げて血流量を上げます。
しかし、血流量を上げると血圧が低下するため、本来、脳へ流れるはずだった血液量が減り、めまいや立ちくらみといった症状が現れます。
もし、あなたが高温多湿の場所にいて、めまいや立ちくらみの症状が表れたら、後述してある熱中症対策をすぐに行いましょう。
足がつる、筋肉のけいれんは、熱けいれんと呼ばれる熱中症の症状の一つです。
たくさんの汗を流しているのにもかかわらず、塩分を含んだ水分補給しなかったことで起きます。
汗には、水分だけではなく塩分も含まれているため、水分だけを補給すると、血中の塩分濃度が下がります。
そうなると、体内の水分と塩分とのバランスが崩れ、手足の筋肉の収縮が起こり、熱けいれんが発生します。
人の体は、水分と塩分のバランスで正常に保たれているので、水分補給をする際は、必ず同時に塩分も補給をしてください。
体に熱をため込むと、熱の影響で臓器本来の機能がしなくなっていき、頭痛や吐き気といった症状が表れます。
頭痛や吐き気といった症状は、すでに中等度の症状へ移行しているので、すぐに対処してください。
高体温は、体温調節がうまくできなくなったことで起こります。
何らかの対応をしなければ、熱は上昇しつづけ、最悪死に至ります。
通常、人の体は平熱以上になると体の水分を使って汗をかき、温度を下げようとしますが、体に水分が減っていくと、汗の量も減るため、体温が徐々に上がっていきます。
このままの状態が続くと、体の水分が枯渇して汗が全く出なくなるので、すぐに水分補給をしましょう。
もし、自分で飲むことができない状態であれば、すぐに医療機関へ受診してください。
症状が進行すると、意識が混濁していきます。
呼びかけても返答がなかったり、意味不明なことを言っている場合には、すぐに救急車を呼んでください。
意識がはっきりしていない状態で、水分を飲ませる行為は大変危険ですので、やめてください。
高温多湿の場所で体調が悪くなれば、熱中症の可能性が非常に高いと思ってください。
上記でも説明している通り、熱中症には軽症、中等度、重症といった3段階に分けられています。
環境省、熱中症対策マニュアル2018によりますと【軽症は現場の応急処置で対応できるレベル】、【中等度は病院への搬送を必要とするレベル】、【重症は病院での集中的な治療が必要なレベル】と記載されています。
しかし、どのような対応すれば良いのか分からない人もいると思いますので、ここでは熱中症になった人への対応をお伝えします。
体調が悪くなった時に、呼びかけた後、どのような反応をするのかを確かめてください。
反応がない場合は、すぐに119番通報ですが、受け答えができる場合は反応をよくみてください。
介助者が質問をした時に「具合が悪そうだけど、受け答えができる」場合で、症状が軽症レベルであれば、応急処置で回復する見込みがあります。
ただ、受け答えができていても、支離滅裂なことを話していたり、反応や話し方がいつもと違うといったことであれば、すぐに救急車を呼んでください。
熱中症の症状がでている場合は、すぐに涼しい場所へ移動してください。
室内であれば冷房が効いた場所、屋外であれば日陰で涼しい場所です。
その際に、厚着をしているようならば薄着にし、衣類をゆるめて、体内にこもっている熱を逃がしやすくしてください。
氷のうや、保冷材などでいち早く体を冷やすことが重要になります。
冷やす部位は、太い血管が通っている首筋、両脇、両鼠けい部がもっとも効果的です。
太い血管を冷やすことで、体全体に冷やされた血液が流れるため、効率よく体温を下げることができます。
手元に氷のうや保冷材がなければ、皮ふに水をかけてうちわや扇風機などで扇いでください。
それでも暑いと感じる場合には、下着を水で濡らし、冷風を当てるとより効果的です。
水分は真水ではなく、塩分と糖分も一緒に摂れる経口補水液が望ましいです。
もし手元になければ、経口補水液は自宅でも簡単に作ることができます。
下記に、自宅で作る経口補水液の動画がありますので、ぜひ参考にしてください。
水分補給の仕方で注意してもらいたいのが、お茶で水分補給をしている方です。
お茶を飲むことで水分は摂れますが、肝心の塩分などが摂れていないため、熱中症対策としては不十分です。
さらに、お茶には利尿作用があるため、尿として水分が出ていってしまいます。
水分補給は真水やお茶ではなく、経口補水液で行ってください。
特に高齢者の場合は、対応が遅れると取り返しのつかない事態になります。
「おかしい」と少しでも感じたら、迷わず119番通報をし具合が悪くなった経緯をしっかりと伝えてください。
かけつけた救急隊員に「暑い場所にいた」、「今まで元気だったのに急に倒れた」、「水分を飲んでいる様子はなかった」など、熱中症を疑わせるような状況を必ず伝えてください。
そういった情報があれば、医療機関は熱中症の処置にすぐに取りかかれますので、生存率を上げることができます。
ここでは、高齢者が行うべき熱中症対策についてお伝えします。
熱中症で救急搬送される高齢者の半数以上は自宅です。
夏の暑い時期であれば、自宅でもサウナのような高温多湿な環境になってしまいます。
そのため、エアコンなどを使い、部屋を涼しくすることが重要です。
具体的には、室内の温度28℃以下、湿度50~60%以下が目安とされています。
あくまで目安なので、暑いと感じた場合は温度を下げて調節しましょう。
注意点として、室温が28度以下でも湿度が60%以上あると効果はありませんので、必ず温度と湿度の両方を調節してください。
YouTubeに、温度と湿度の関連性についての動画がありますので、参考にしてみてください。
よく高齢者の方で「エアコンの風が嫌い」という方もいますが、今の時代、エアコンで室内を冷やさなければ、あっという間にサウナ状態になってしまいます。
そういった方に対しては、風が当たらないように上向きに調整し、リモコンは隠しておきましょう。
隠す行為については、賛否両論あると思いますが、エアコンをよく思っていない人は、隙を見て消してしまうことがあるので、尊厳より命を守ることを優先に隠してください。
ただし、隠す必要のない人であれば、その限りではありません。
どこのガイドラインでも言われていることですが、こまめな水分補給は、熱中症対策の基本中の基本です。
補足として、ここでいう水分補給は塩分も含まれます。
人は「暑くなってきた」と感じ、汗をかいたら水分補給をしますが、高齢になると、のどの渇きが感じづらくなるため、積極的に水分補給をしなくなります。
そこで対策として有効なのが、時間を決めて水分補給をしてもらうことです。
積極的に飲まない人こそ、時間を決めたこまめな水分補給が重要になります。
時間の決め方については、対象者と相談して決めてもよいですが、介護施設などでは、2時間おきに150~200mlと決めて飲むところもあります。
1人暮らしの人であれば、忘れてしまうこともあるので、アラームなどを使って知らせると良いでしょう。
気温や湿度以外に、照り返しにも注意しなくてはなりません。
夏の暑い時期は、太陽の光が強いため、アスファルトなどからの照り返しが強烈になります。
照り返しが強いと、四方八方から熱を浴びることになるため、日差しが強い時間帯の外出は極力控えてください。
定期受診といった外出をしなければならないときは、タクシーなどで外出することをおすすめします。
室内にいることが多い人こそ、温度計と湿度計を必ず設置してください。
人によって暑さを感じる感覚は違いますが、その感じ方に異常がある場合だとどうでしょうか?
上記でも触れたように、高齢になると暑さを感じづらくなります。
そういった方が、自分の感覚で暑さ対策をしてしまうと、取り返しのつかない事態になるので、一目で状況が分かる温度計と湿度計がセットになった測定器を設置してください。
可能であれば、危険な温度や湿度になった時にアラームが鳴る、熱中症対策に特化した測定器を用意しましょう。
強い日差しに長時間当たると、汗をかくなどの体温調節機能が対応しきれなくなります。
日差しによって体温が上がらないように、帽子や日傘を活用し、少しでも日光から体を守ってください。
熱中症対策の基本は、いかに体温を上昇させないことに尽きます。
昨今の夏の気候は、一昔前とは違い、少し外に出るだけでも危険を感じる日が多くなっています。
例えばの話ですが、あなたが極寒の地にいたとして、薄着で外に出ようとしますか?
おそらく、多くの人がダウンを着たり、帽子や手袋したりなどの防寒をして、寒さから身を守ろうとするはずです。
室内でいえば、寒さを凌ぐために暖房を入れることでしょう。
実は、熱中症の対策も同じことがいえます。
死の危険性がある暑い時期に、エアコンや、強い日差しから身を守る道具を使わなければ、あっという間に熱中症になります。
夏も冬と同様に、暑さ対策をするグッズを揃える必要があることを覚えておいてください。
熱中症対策のグッズを上手く活用することで、熱中症になるリスクを減らすことができます。
上記で極寒の例えをしましたが、状況に応じた装備は絶対に必要です。
ここでは、夏の暑い時期を乗り越えるための熱中症対策グッズを紹介します。
経口補水液といえば、オーエスワン。水分補給といえば、OS-1です。
オーエスワンは、飲む点滴といわれています。
水分の吸収が効率よくできるように、考えられた飲み物がオーエスワンです。
少し乱暴な言い方かもしれませんが、オーエスワンをこまめに飲んでいれば、熱中症になるリスクは減ります。
例えばですが、あなたは風邪を引いて、病院で点滴をしてもらった経験はありませんか?
おそらく多くの人は、する前と比べて体が楽になったと思います。
それは、体が欲している重要な成分が行き渡ったからです。
実は、オーエスワンも点滴に入っている成分とほとんど変わりませんので、用法用量を守って飲めば、同じような効果が得られます。
注意点として、点滴は血管に直接注入するため、すぐに成分が体のすみずみまで行き渡りますが、オーエスワンの場合は「飲む」、「吸収」という手間がありますので、即効性は点滴より劣ります。
オーエスワンの効果を得るためには、こまめな水分補給をして、絶えず成分を体に行き渡らせることが重要です。
こちらの冷える帽子は、メッシュ素材で通気性が良く、約1分間水に浸し軽く絞って使うことで、強い日差しでも快適に過ごすことができます。
さらに首まで守れるフラップ付きなので、後ろからの直射日光から守ってくれます。
取り外しが出来るので、必要がない時は取ることもできます。
日中外出をする人は、フラップ付きの冷える帽子をおすすめします。
「扇風機の風では涼しくない。でもエアコンの風は嫌い」という方は、ぜひこちらのプラズマイオン冷風扇を使われてみてはどうでしょうか?
こちらの冷風扇は、2つの保冷剤を本体に入れて、その冷気を風で送ります。
一般的な扇風機だと、室内の空気をそのまま送るので、室内の温度が高ければ生ぬるい空気が送られてくるだけです。
しかし、冷風扇だと室内が暑くても、保冷剤の冷気を直接送るので関係ありません。
扇風機の風で満足していない方、エアコンの風が嫌いな方には、ぜひおすすめしたい商品です。
室内にいることが多い方は、熱中症の危険を知らせる温度計と湿度計は絶対に持っておいてください。
その中でおすすめしたいのが、こちらの黒球付き熱中症指数モニターです。
このモニターの特徴は、注意、警告、厳重警告、危険までの4段階まであり、厳重警告以上の温度を感知するとアラームで知らせてくれます。
アラームが鳴ることで、熱中症の意識が向けられるのでおすすめです。
こちらのかぶる傘は、頭に被るだけで肩まで覆ってくれる日傘になっています。
シルバーカーや杖などを使って、両手が使えない方は、こちらのかぶる傘がおすすめです。
オシャレではないですが、命を守るといった観点から考えれば、十分な役割を果たしてくれます。
ここでは、熱中症になる原因や症状、対策グッズなどをお伝えしました。
高齢者に、熱中症対策をしてもらうためには、分かりやすく危険性を伝えることが重要になります。
熱中症のことを理解していない人に「夏の時期は熱中症になるから気をつけてね」と漠然と伝えても、意識しづらいと思いませんか?
冒頭でも触れていますが、私がケアマネジャーとして高齢者の方に「熱中症は危ないから○○をしてね」と伝えても、その場では「はいはい分かったよ」というだけで、実際にはしてくれないことが多かったです。
ある時、「どうしてやってくれないんですか?」と聞くと、「よく分からないんだよね。のどが渇いていないのに水を飲むとかさ」と返されました。
私は、そこで初めて「分かりやすく伝えられていないから、実践してもらえなかったのか」と理解しました。
ただ、分かりやすく伝えるには、伝える側もそれ相応に熱中症を理解する必要性があります。
ここでの記事を参考に、高齢者が熱中症になりやすい原因などを改めて理解するきっかけになればと思っています。